国際オリンピック委員会(IOC)は現地時間10日、アルゼンチン・ブエノスアイレスでの総会最終日が行われた。ジャック・ロゲ会長(ベルギー)の任期満了に伴う会長選では、6人の候補者の中から有力視されていたトーマス・バッハ副会長(ドイツ)が第9代会長に選出された。バッハ氏はフェンシングの1976年モントリオール五輪金メダリスト。ドイツからのIOC会長輩出は初となった。会長選はIOC委員による投票で過半数を獲得する候補が出るまで、得票数最下位の候補が脱落していく方式。バッハ氏は2回目の投票で過半数を獲得した。任期は8年で、東京五輪・パラリンピック開催時の会長となる。一方、アジア初の会長就任を狙ったセルミャン・ウン副会長(シンガポール)らや棒高跳びの世界記録保持者のセルゲイ・ブブカ理事(ウクライナ)は落選した。