1日、第16回WBSC世界女子ソフトボール選手権大会(千葉)開幕を前日に控え、千葉市内のホテルで記者会見が開かれた。出場16カ国・地域から代表2名ずつが出席。日本代表は宇津木麗華監督とキャプテンの山田恵里が登壇し、山田は「見る人の心が熱くなる試合をしたい」と語った。

 

 東京オリンピックまで2年。その前哨戦と呼べるのが今回の世界選手権だ。20年ぶり3度目の日本開催となる。世界ランキング2位の日本は2大会ぶり4度目の優勝を目指す。

 

 16カ国・地域で争われる今大会。予選リーグは2組に分かれ、各組上位4チームまでが決勝トーナメントに進み、下位4チームは順位決定戦に回る。グループBの日本。初戦は世界ランキング9位のイタリアと対戦する。

 

「オリンピックで金メダルを獲るために自信に繋げられるか。自分たちの力がどのくらいのものかが分かる」

 そう宇津木監督が言うように2年後を見据えた戦いとなる。エースの上野由岐子に次ぐピッチャー、打線の軸となるバッターは急務だ。2番手投手の最有力は藤田倭。高卒ルーキーの勝股美咲にも期待を寄せる。打線では4番の山本優や大舞台でも実力を発揮できるか。指揮官は「オリンピックの登録は15名しかない。どれだけの選手が出てくるか」と、選手の成長を望んでいる。

 

 10年前の北京オリンピック金メダルメンバーは上野と山田だけ。今もなおチームの絶対的存在として君臨している。「上野と山田は心配していない。私よりもソフトボールを知っているので何も言わなくていい。私自身、すごく頼りにしています」と宇津木監督。指揮官が絶大な信頼を置く二枚看板は健在だ。上野はエースとして、山田はキャプテンとしてチームを牽引する。 

 

【第16回WBSC世界女子ソフトボール選手権大会】

2日(木) 開会式、予選リーグ 日本vs.イタリア(@ナスパ・スタジアム)

3日(金) 予選リーグ 日本vs.ボツワナ(@ナスパ・スタジアム)

4日(土) 予選リーグ 日本vs.中国(@ナスパ・スタジアム)

5日(日) 予選リーグ 日本vs.イギリス(@ゼットエーボールパーク)

6日(月) 予選リーグ 日本vs. ベネズエラ(@ゼットエーボールパーク)

7日(火) 予選リーグ 日本vs.カナダ(@第一カッター球場)

8日(水) 予選リーグ オーストラリアvs.日本(@第一カッター球場) 

10日(金) 順位決定戦、決勝トーナメント

11日(土) 順位決定戦、決勝トーナメント

12日(日) 決勝トーナメント、閉会式

※予選リーグの日本戦は初日以外すべて19時開始予定。会場はナスパ・スタジアム(成田市)、第一カッター球場(習志野市)、ゼットエーボールパーク(市原市)、ZOZOマリンスタジアム(千葉市)で開催。初日はナスパ・スタジアム、最終日はZOZOマリンスタジアムのみ。