2日、第16回WBSC世界女子ソフトボール選手権大会が開幕した。千葉のナスパ・スタジアムでグループBの日本代表とイタリア代表が対戦。試合は1回裏に山田恵里の先頭打者ホームランで日本が先制する。3回には長﨑望未のタイムリーなどで3点を加点。4回に1点を加えると、6回に山崎早紀の3ランなどで試合を決めた。守っては先発の上野由岐子と2番手の藤田倭がヒットを許さなかった。日本は9対0でコールド勝ちを収め、開幕戦を白星でスタートした。

 

 エース上野、4回パーフェクトの好投(ナスパ・スタジアム)
イタリア 0 = 000000
日本   9 = 103104×(6回コールド)
勝利投手 上野(1勝)
敗戦投手 G・チェケッティ(1敗)
本塁打 (日)山田1号ソロ、山崎1号3ラン

 

 4年ぶりの4度目の王座へ好発進だ。投打の柱が機能した。

 

 20年ぶりの自国開催となった世界ランキング2位の日本は、グループBに入った。同9位のイタリア、同33位のボツワナ、同12位の中国、同14位のイギリス、同17位のベネズエラ、同3位のカナダ、同4位のオーストラリアの順に対戦する。

 

 開幕戦は上野が先発。先頭打者を空振り三振を奪うと、後続もファーストゴロ、ファーストライナーと打ち取った。完璧な立ち上がりを見せたエースの好投に早速応えたのがトップバッターの山田だ。初球を叩き、レフトへのホームランを放った。

 

 早々の援護にエースも快投を続ける。2回を3者連続三振。3、4回も2三振ずつ奪った。スコアボードにゼロを並べ、出塁することすら許さなかった。4イニングを8奪三振パーフェクトピッチングで後続の藤田に繋いだ。後を継いだ藤田も2イニング無失点でパーフェクトリレーだった。

 

 打線は3回に長﨑のタイムリー内野安打で追加点を奪うと、相手のエラーでさらに2点を加えた。4回と6回に市口侑果がタイムリーで突き放すと、最後は山崎の3ランが飛び出した。9点差が開き、6回コールドゲーム。幸先の良いスタートを切った。

 

(文/杉浦泰介)