4日、男子プロバスケットボールリーグ「B.LEAGUE」のB1が開幕した。他チームに先立って行われた千葉ジェッツふなばし対川崎ブレイブサンダース。敵地・船橋アリーナに乗り込んだ川崎が、千葉を81-72で下した。

 

 マクリン&エドワーズ、新外国人コンビが早速機能(船橋アリーナ)

千葉ジェッツふなばし 72-81 川崎ブレイブサンダース

【第1Q】11-16【第2Q】22-14【第3Q】22-28【第4Q】17-23

 

 3シーズン目のB1は2季連続でチャンピオンシップ(CS)に出場した強豪同士の対戦で幕を開けた。昨シーズンは東地区で優勝を争った千葉と川崎。レギュラーシーズンの対戦成績は3勝3敗の五分で、CS1回戦を千葉が制した。

 

 リーグ観客動員No.1千葉のホームアリーナで開催。この日も立ち見を含む5000人を超える観客を集めた。スターティングメンバーには千葉の富樫勇樹、川崎の篠山竜青というチームの顔である両PGが入った。千葉はPFジョシュ・ダンカン、SG田口成浩、川崎はPF/Cバーノン・マクリン、SF/PFシェーン・エドワーズの新加入選手もその名を連ねた。川崎は得点源のニック・ファジーカスはベンチスタート。7月に手術した影響でコンディションは万全ではない。

 

 開幕戦にふさわしくド派手な演出で会場を盛り上げ、試合はスタートした。先制点は川崎。日本代表SG辻直人の連続スリーポイント(3P)を決めた。マクリンが挨拶代わりの豪快なダンクを叩き込むなど第1Qは16-11で川崎がリードした。フィールドゴール成功率は川崎が50%に対し、千葉は16%。千葉の拙攻が目立ち、3Pにいたっては8本放ちながら0%だった。

 

 第2Qは千葉のペース。アップテンポな攻撃で得点を重ねる。PFギャビン・エドワーズがインサイドを中心に活躍し、SG石井謙祐、SFアキ・チェンバースの3Pが決まり出した。得意の型でリズムに乗り、このQで逆転に成功した。一方の川崎は14点と得点が伸びなかった。

 

 33-30と千葉の3点リードで迎えた第3Q。富樫が10得点と奮闘したが、川崎が盛り返す。辻が2本の3Pを含む13得点と大爆発。マクリンが7得点、エドワーズが6得点と両外国人がインサイドで力を発揮した。58-55と再び勝ち越すと、そのまま4Qも点差を広げ、9点差で千葉を振り切った。

 

 結局、ファジーカスは出場しなかった。エース不在でも川崎は辻が20得点、篠山が10得点8アシスト。PG/SG藤井祐眞も18得点と活躍した。新外国人もマクリンは14得点11リバウンドのダブルダブル、エドワーズは15得点8リバウンド。エドワーズは7アシストと器用さも見せつけた。

 

「千葉さんを気持ち良くプレーをさせなかったことが一番」と北卓也HCは勝因を挙げる。速攻、3Pという千葉の持ち味を封じた。「全員バスケで千葉より走って勝とうと言っていた」と藤井は胸を張る。攻撃力のある千葉を72点に抑えたディフェンスも光った。親会社が変わり、新たな船出となった川崎が開幕戦を白星でスタートした。

 

(文/杉浦泰介)

 

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