日本代表キャプテン・池「3回連続世界一を獲りにいく」 ~ウィルチェアーラグビー~
来年10月に東京で開催する「ウィルチェアーラグビーワールドチャレンジ2019」の記者発表会が日本障がい者スポーツ協会で行われた。世界ランキング上位8カ国が参加する世界大会。日本開催は初となる。会見には日本障がい者スポーツ協会の髙橋秀文常務理事、日本ウィルチェアーラグビー連盟の中竹竜二副理事長、8月の世界選手権で優勝したウィルチェアーラグビー日本代表の池透暢、池崎大輔が出席した。日本代表のキャプテンを務める池は大会に向けて「2019年の世界一が2020年東京パラリンピックに繋がる。3回連続世界一を獲りにいく」と意気込みを語った。
1年後の9月16日に開会式を行うウィルチェアーラグビーワール
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中竹副理事長は「ラグビー同士が繋がっていくことが大切」 と語り、こう続けた。
「 ウィルチェアーラグビーはコンタクトスポーツでかなりの恐怖心が ある。まずはそこに打ち克たないといけません。勇気が大事です。 ただ自分のパフォーマンスに徹するのではなく自己犠牲の精神も必 要になる。それは他者に寄り添って何かをする思いやりです。 この勇気と思いやりを感じていただき、 共生社会実現へ1歩でも進めていきたい」
大会を東京パラリンピックの1年前に開催することによって、 国内で競技をアピールする絶好の機会でもある。平日夜、 土日開催のチケットは有料で販売する予定だという。 今月20日には「渋谷区長杯第2回ウィルチェアーラグビー大会」 が東京・青山学院大学の青山学院記念館で行うなど、 自治体ともスクラムを組んで気運の醸成を図る。
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近年、日本ウィルチェアーラグビーの躍進が目立つ。リオデジャネイロパラリンピックで銅メダルを獲得し、世界選手権では頂点に立った。それでも選手たちに満足する姿勢は見られなかったという。チームに帯同した中竹副理事長はこう証言する。
「金メダルを獲った選手たちが“まだまだこんなものじゃない”“本番はまだ先にある”とハングリーな気持ちを持ち続けている姿に感動しました」
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(文・写真/杉浦泰介)