30日、静岡県静岡競輪場で「KEIRINグランプリ2018」が行われ、三谷竜生(奈良)が初優勝を果たした。2着に浅井康太(三重)が、3位には新田祐大(福島)が入った。副賞を含むGP賞金1億160万円を加えた三谷の年間賞金総額は2億5531万3000円。2002年の山田裕仁(岐阜)が稼いだ2億4434万8500円を抜いて年間最高額をマークし、自身初の賞金王に輝いた。昨年の覇者・浅井は3/4車身届かず、連覇はならなかった。

 

 年末の総決算、獲得賞金は1億円を超える競輪のビッグレースが静岡で初開催だ。静岡の地で初の栄冠を勝ち取ったのは三谷。自身初の賞金王も獲得してみせた。

 

 先導車が引っ張る序盤は腹の探り合い。3番車の脇本雄太(福井)を先頭に、1番車の三谷、5番車の村上博幸(京都)、9番車の村上義弘(京都)が組む京都ラインは後方待機だった。

 

 先導車が離れ、残り1周半を知らせるジャン(鐘)が打ち鳴らされるとレースは動いた。脇本が一気に加速し、先頭を取る。その赤いゼッケンの後ろにピタリと付いたのが白いゼッケンの三谷だ。

 

 レースは残り半周、バックストレートに大きく展開する。村上義と平原康多(埼玉)が落車。最後の直線でトップに立ったのは三谷だった。一気に抜け出した三谷は、浅井と新田の猛烈な追い上げから逃げ切った。

 

(文/杉浦泰介)