前回大会の決勝カード オランダがスペインを粉砕 〜グループB第1節〜
14日(日本時間)、FIFAワールドカップブラジル大会のグループB第1節で、オランダがスペインを5−1で下した。オランダは前半27分、MFシャビ・アロンソにPK弾を決められて先制を許した。しかし、44分、FWロビン・ファンペルシーのゴールで同点にして試合を折り返した。迎えた後半はオランダのワンサイドゲームとなり、8分にFWアリエン・ロッベンのゴールで逆転。19分にDFステファン・デ・フライ、27分にファンペルシーの得点でリードを広げた。35分にはロッベンのダメ押し弾も生まれた。オランダが10年南アフリカW杯決勝で敗れたスペインに、リベンジを果たした。
ファンペルシー、技ありダイビングヘッド弾含む2得点(サルバドール)
スペイン 1−5 オランダ
【得点】
[ス] シャビ・アロンソ(27分)
[オ] ロビン・ファンペルシー(44分、72分)、アリエン・ロッベン(53分、80分)、ステファン・デ・フライ(64分)
グループリーグ屈指の好カードが、これほど一方的な展開になると予想した人はどれくらいいただろうか。オランダは先制されたものの、欧州予選で34ゴールを挙げた攻撃力で“無敵艦隊”を撃沈した。
オランダは、ボールポゼッションを高めて攻撃を組み立てるスペインに対し、前線から激しくプレスをかけて相手の持ち味を消しにかかった。だが、EURO連覇(08年、12年)南アW杯を制したスペインのパスワークを防ぐのは不可能に近い。オランダは徐々に相手の連動したパス回しからチャンスをつくられた。
すると27分、MFシャビ・エルナンデスに絶妙なスルーパスをPA内に通され、受けたFWジエゴ・コスタに鋭い切り替えしからシュート体勢に入られた。防ごうとしたデ・フライがコスタを倒してしまい、PKを献上。これをシャビ・アロンソにゴール左下に沈められた。
先制されたオランダは、なかなかシュートに持ち込めず、時間が過ぎ、1点ビハインドで試合を折り返すかに思われた。しかし、44分、ファンペルシーが同点弾を決めた。左サイドバックのDFダレイ・ブリントがアーリークロス。うまく裏へ抜け出したファンペルシーは、ダイビングヘッド合わせてGKイケル・カシージャスの頭上を抜いた。エースの技ありの一撃で、オランダが試合を振り出しに戻した。
後半もオランダがスペインを押し込んだ。後半8分、ロッベンが後方からのロングボールの反応し、完璧なトラップでDF1人をかわして左足でシュート。これがゴール中央へ決まり、オランダが逆転に成功した。19分、デ・フライが、FKからのボールを押し込んでリードを拡大。デ・フライは前半にPKを献上した汚名を返上するゴールとなった。
27分には、ファンペルシーが名手カシージャスのミスを見逃さなかった。カシージャスがバックパスを手前に大きくトラップミスしたところに猛然と詰め、最後は倒れ込みながらゴールに流し込んだ。ミスからのゴールに、スペインのビセンテ・デルボスケ監督は下を向くしかなかった。
さらにオランダの攻撃は終わらない。35分、ロッベンがロングフィードから抜け出してドリブルで独走。PA内に進入すると、前に出てきたカシージャスを冷静にいなし、ゴールネットに突き刺した。終わってみれば5−1。オランダが4年前のリベンジを果たすとともに、最高のかたちでスタートを切った。
【スペイン出場メンバー】
GK
イケル・カシージャス
DF
ジェラール・ピケ
セルヒオ・ラモス
ジョルディ・アルバ
MF
アンドレス・イニエスタ
シャビ・エルナンデス
シャビ・アロンソ
→ペドロ・ロドリゲス(62分)
セルヒオ・ブスケツ
ダビド・シルバ
→セスク・ファブレガス(78分)
セサル・アスピリクエタ
FW
ジエゴ・コスタ
→フェルナンド・トーレス(62分)
【オランダ出場メンバー】
GK
ヤスパー・シレッセン
DF
ロン・フラール
ステファン・デ・フライ
→ヨルト・フェルトマン(77分)
ブルーノ・マルティンス・インディ
ダレイ・ブリント
ダリル・ヤンマート
MF
ナイジェル・デ・ヨング
ジョナサン・デ・グズマン
→ジョルジニオ・ワイナルドゥム(62分)
ウェズレイ・スナイデル
FW
ロビン・ファンペルシー
→イェレマイン・レンス(79分)
アリエン・ロッベン
(鈴木友多)
ファンペルシー、技ありダイビングヘッド弾含む2得点(サルバドール)
スペイン 1−5 オランダ
【得点】
[ス] シャビ・アロンソ(27分)
[オ] ロビン・ファンペルシー(44分、72分)、アリエン・ロッベン(53分、80分)、ステファン・デ・フライ(64分)
グループリーグ屈指の好カードが、これほど一方的な展開になると予想した人はどれくらいいただろうか。オランダは先制されたものの、欧州予選で34ゴールを挙げた攻撃力で“無敵艦隊”を撃沈した。
オランダは、ボールポゼッションを高めて攻撃を組み立てるスペインに対し、前線から激しくプレスをかけて相手の持ち味を消しにかかった。だが、EURO連覇(08年、12年)南アW杯を制したスペインのパスワークを防ぐのは不可能に近い。オランダは徐々に相手の連動したパス回しからチャンスをつくられた。
すると27分、MFシャビ・エルナンデスに絶妙なスルーパスをPA内に通され、受けたFWジエゴ・コスタに鋭い切り替えしからシュート体勢に入られた。防ごうとしたデ・フライがコスタを倒してしまい、PKを献上。これをシャビ・アロンソにゴール左下に沈められた。
先制されたオランダは、なかなかシュートに持ち込めず、時間が過ぎ、1点ビハインドで試合を折り返すかに思われた。しかし、44分、ファンペルシーが同点弾を決めた。左サイドバックのDFダレイ・ブリントがアーリークロス。うまく裏へ抜け出したファンペルシーは、ダイビングヘッド合わせてGKイケル・カシージャスの頭上を抜いた。エースの技ありの一撃で、オランダが試合を振り出しに戻した。
後半もオランダがスペインを押し込んだ。後半8分、ロッベンが後方からのロングボールの反応し、完璧なトラップでDF1人をかわして左足でシュート。これがゴール中央へ決まり、オランダが逆転に成功した。19分、デ・フライが、FKからのボールを押し込んでリードを拡大。デ・フライは前半にPKを献上した汚名を返上するゴールとなった。
27分には、ファンペルシーが名手カシージャスのミスを見逃さなかった。カシージャスがバックパスを手前に大きくトラップミスしたところに猛然と詰め、最後は倒れ込みながらゴールに流し込んだ。ミスからのゴールに、スペインのビセンテ・デルボスケ監督は下を向くしかなかった。
さらにオランダの攻撃は終わらない。35分、ロッベンがロングフィードから抜け出してドリブルで独走。PA内に進入すると、前に出てきたカシージャスを冷静にいなし、ゴールネットに突き刺した。終わってみれば5−1。オランダが4年前のリベンジを果たすとともに、最高のかたちでスタートを切った。
【スペイン出場メンバー】
GK
イケル・カシージャス
DF
ジェラール・ピケ
セルヒオ・ラモス
ジョルディ・アルバ
MF
アンドレス・イニエスタ
シャビ・エルナンデス
シャビ・アロンソ
→ペドロ・ロドリゲス(62分)
セルヒオ・ブスケツ
ダビド・シルバ
→セスク・ファブレガス(78分)
セサル・アスピリクエタ
FW
ジエゴ・コスタ
→フェルナンド・トーレス(62分)
【オランダ出場メンバー】
GK
ヤスパー・シレッセン
DF
ロン・フラール
ステファン・デ・フライ
→ヨルト・フェルトマン(77分)
ブルーノ・マルティンス・インディ
ダレイ・ブリント
ダリル・ヤンマート
MF
ナイジェル・デ・ヨング
ジョナサン・デ・グズマン
→ジョルジニオ・ワイナルドゥム(62分)
ウェズレイ・スナイデル
FW
ロビン・ファンペルシー
→イェレマイン・レンス(79分)
アリエン・ロッベン
(鈴木友多)