ボクシングのWBO世界バンタム級タイトルマッチが13日、米国ラスベガスで行われ、王者の亀田和毅がプンルアン・ソーシンユー(タイ)を7R1分35秒TKOで下し、2度目の防衛に成功した。日本人が海外で王座を防衛したのは昨年11月の亀田興毅(WBA世界バンタム級)以来、5人目。亀田は立ち上がりから足を使って相手を上回り、リズムをつかむ。中盤にはつかまりかけたものの、7Rに強烈な左ボディを突き刺し、試合を決めた。
 自らの23回目の誕生日をボクシングの聖地での勝利で祝った。
 亀田は昨年12月に日本で初防衛を果たしたが、同日に実施されたIBF・WBA世界スーパーフライ級王座統一戦で、当時IBF王者だった兄・大毅が試合に敗れながら王座を保持する事案が発生。その対応を巡って所属する亀田ジムがJBC(日本ボクシングコミッション)から処分を受け、活動停止状態に陥っていた。

 国内では試合開催が認められないため、海外で試合を行うことを決意。ようやく防衛戦にこぎつけた。今後も海外を拠点にする見込みで、4階級制覇を目指してジム移籍を表明した兄・興毅とは別の道を歩む。