世界選手権(カタール・ドーハ)の日本代表選考会を兼ねた日本グランプリシリーズ・プレミア東京大会「TOKYO Combined Events Meet 2019」が21日、駒沢オリンピック公園陸上競技場で行われた。男子砲丸投げは森下大地(第一学院教員)が日本歴代6位の18m28で優勝した。男子十種競技は川崎和也(渡辺パイプ)が、女子七種競技は伊藤明子(筑波大大学院)が制した。

 

 世界選手権と同じドーハでアジア選手権開催中のため、有力選手が出場しなかったものの実力者たちが結果を残した。

 

 砲丸投げは24歳の森下が好記録をマーク。前日本記録保持者の畑瀬聡(日大桜門陸友会)らを抑えて優勝してみせた。

 

 1投目の投擲からいきなり18m台を叩き出した。練習では記録していたというが自己ベストは17m90。日本歴代9位の18m05で幸先良くスタートした。

 

 2投目は更に記録を伸ばす。雄叫びを上げて投じた砲丸は18m28。日本歴代6位の好記録である。今大会出場選手唯一の18m台をマークし、表彰台の頂点に立った。

 

「非常にうれしい」
 社会人2年目。シニアの大会ではなかなか結果を残せずにいた。2年ぶりの自己ベスト更新を喜んだ。

 

 昨年のこの大会で18m台を記録して優勝したのが、現日本記録保持者の中村太地(ミズノ)だ。今大会はアジア選手権出場のため、エントリーしなかった。

 

 今後は水戸招待を経て日本選手権に出場予定。「19mを超えたい」と日本人未踏の領域を目指す。

 

(文・写真/杉浦泰介)