四国・九州アイランドリーグ(当時)の福岡から福岡ソフトバンクに入団した金無英が10日、ヤフオクドームでの北海道日本ハム戦でNPB通算2勝目をあげた。金は3−3と同点に追い付かれた5回、2死二塁のピンチで先発・帆足和幸をリリーフ登板。5番・小谷野栄一を1球でライトフライに仕留めると、直後にソフトバンクは代打・松中信彦のタイムリーで勝ち越しに成功。6回もマウンドに上がった金は、2死後、鵜久森淳志にヒットを許したが、後続を断って、1回3分の1を1安打、無失点に抑えた。試合はその後も小刻みに得点を重ねたソフトバンクが6−4で勝利した。
 金は今季がプロ6年目、2012年に中継ぎで6月に初勝利をあげ、29試合に登板して1勝1敗、防御率1.72の成績を残した。昨季は9月に先発にも抜擢されたが、2回途中6失点で敗戦投手になっていた。

 今季は3年連続の開幕1軍入りを果たし、ここまで11試合に登板。1軍復帰後の7月16日には先発が序盤でKOされた後、ロングリリーフで5イニングを投げるなど、限られた出番ながら、防御率0.60と安定した成績を残している。2年ぶりの2勝目を機に、層の厚いブルペン陣の中でポジションを確保したいところだ。

 正田、41イニング自責0で5連勝(愛媛6勝1敗、坊っちゃん、2,485人)
高知ファイティングドッグス 2 = 000002000
愛媛マンダリンパイレーツ 5 = 01000220×
勝利投手 正田(5勝0敗)
敗戦投手 パリーセ(0勝1敗)
セーブ   バレンティン(7S)
本塁打  (愛)ベロス3号ソロ、コルビー4号2ラン

<7月のMVPは正田、宏誓(ともに愛媛)>

 四国アイランドリーグPlusは、7月度の月間MVP選手を発表した。
【投手部門】
愛媛マンダリンパイレーツ   正田樹
 7月成績 3試合 3勝0敗 防御率0.00、23奪三振 
【野手部門】
愛媛マンダリンパイレーツ   宏誓
 7月成績 38打数20安打 打率.526 1本塁打 11打点 得点圏打率.545

 両選手とも月間MVPは初受賞。6月に台湾プロ野球から愛媛入りした正田は元NPBの支配下選手では天野浩一(元広島−香川)、橋本将(元横浜−愛媛)に続く3人目の受賞者となった。

<順位表> 勝  負  分  勝率   差
1.愛媛   12  3  1  .800
2.徳島    9  4  3  .692  2.0
3.香川    3  7  2  .300  4.5
4.高知    3  11 3  .214  2.0