二宮清純: アスリートが語るテングジャーキー、今回のゲストはウエイトリフティング女子48キロ級で、2012年ロンドン大会、16年リオデジャネイロ大会と2大会連続メダリストの三宅宏実さんです。よろしくお願いします。
三宅宏実: こちらこそよろしくお願いします。

 

二宮: 株式会社鈴商のイチオシ商品「テングビーフステーキジャーキー」をいただきながら、三宅さんの食生活や現在の活動について伺います。
三宅: 私も今日の対談が楽しみでした。

 

二宮: 早速ですが、ビーフジャーキーを最初に食べたきっかけは?
三宅: お酒はあまり飲めないのですが、おつまみ系のメニューは大好きです。だから知らず知らずのうちにビーフジャーキーも食べていました。

 

二宮: 今日は味付けの違う「テングビーフステーキジャーキー」を用意しました。まずはオーソドックスな「レギュラー」タイプをどうぞ。
三宅: あっ、これは美味しい。私好みの味付けです。ビーフジャーキーはものによって口の中に後味が残るものもありますが、これは後味もすっきりしていて私好みだなぁ。

 

 

二宮: ところで辛い物は得意ですか?
三宅: 大好物です!

 

二宮: では、サドンデスジョロキアソースを使用した「激辛」タイプも。
三宅: おっ! 口に入れた瞬間に舌がピリっときますね。でもとっても美味しい。もっと辛いかなと予想していましたが、私にはほどよい辛味です。

 

二宮: ゲストの中には辛すぎてもっとリアクションの大きい人もいましたよ。
三宅: そうなんですか? 辛い物を食べると体が温まりますし、私にはこれくらい味にパンチがある方がいいかも。

 

 独学を卒業

 

二宮: ウエイトリフティングの階級が変更されました。過去、女子の最軽量は48キロ級でしたが、昨年11月にトルクメニスタンで行われた世界選手権から最軽量は49キロ級になりました。
三宅: はい。私は48キロ級でしたが、これからは49キロ級で大会に臨みます。食事の量や筋肉量を考えると、1キロの差は非常に大きいですね。食事の量を増やすことで、筋肉系の怪我を防止できるというメリットもある。

 

二宮: そうそう、かつて食事は1食だけだったのに今は3食にしていると伺いました。
三宅: えぇ。これまで食事に関しては独学でやってきましたが、今は栄養士をつけています。それで3食きっちり食べるようになったんです。

 

二宮: どのような指導でしたか。
三宅: たとえばお肉。牛、豚、鳥は1日の中でなるべくかぶらないようにしています。この3種類、それぞれ摂取できるアミノ酸が違うんです。副菜もしっかり食べていますし、低脂肪牛乳を1日に2回は飲むように心掛けています。それと炭水化物はエネルギー源だからうまく調整しながら食べています。

 

二宮: 食生活を変えた効果は?
三宅: もう、びっくりするほど! 独学でやっていた頃と大違い。これまでは練習で持ち上げられた重さが、減量して試合に臨むと上げられないこともありました。ところが食生活を見直してからは練習と同じ重さを上げられるようになりましたね。

 

二宮: アスリートは食事も仕事のうちですからね。
三宅: 独学時代とは真逆のことを栄養士に指導されることが多い。しっかり食べることで強度の高い練習に取り組むことができるようになりました。それが要因で本番では練習通りの記録が出せています。つくづく、食事って大切だなぁと身に染みているところです。

 

二宮: これらの商品は牛の赤身もも肉を使用しており、低カロリー高たんぱくです。
三宅: 本当ですか!? 実は栄養士から1日に摂取する脂質は50~60グラムまでと設定されているんです。

 

二宮: ところで三宅さんは以前、腰を故障されました。回復は順調?
三宅: 2年前に椎間板ヘルニアを発症しましたが、今はだいぶ良くなっています。

 

二宮: 腰に関しては、どういったケアを?
三宅: 定期的にメンテナンスをしています。あとは、体幹を鍛えることにより腰への負担が軽減されますから、これを毎日欠かさず行っています。この怪我をきっかけにですが、ぼんやりと分かってきたことがあるんです。

 

 怪我はサイン

 

二宮: と、言いますと?
三宅: “怪我=フォームが合ってないよ”という体のサインでもあるんです。自分の体に最適なフォームって絶対にあると思うんです。つまり正しい知識、技術さえ習得すれば怪我は防げるんじゃないかと……。

 

二宮: 理想のフォームの先に金メダルがあると?
三宅: そうであればいいのですが、それよりもウエイトリフティングをもっと極めたい、上達したいという思いの方が強い。これを突き詰めれば結果は自然とついてくるものだと考えています。試合からスケジュールを逆算してピークを合わせるんですが、未だに難しい。そろそろ自分に合った調整方法を見つけたいですね。

 

二宮: それでも三宅さんは大舞台にうまくアジャストしている印象がありますよ。ロンドン大会で銀メダル、リオデジャネイロ大会で銅メダル。特にリオではスナッチの1、2回目で失敗し、3回目で81キロに成功。ジャークでも失敗すればメダルを逃す3回目で107キロを成功させて2大会連続でメダルを獲得しています。
三宅: 私としては“自分で”というよりたくさんの人にサポートしてもらっている結果だと考えています。何より父(三宅義行監督)という指導者に出会えて幸せだなと。

 

二宮: お父さんは感覚を言葉にするのが上手いですね。
三宅: その点、私の場合、うまく後輩に伝えられない時など「今まで何をやってきたんだろう」と落ち込みます。自分自身、まだまだウエイトリフティングの技術が分かっていない証拠。感覚を言語化できればもうちょっと自信が持てるのかなと……。

 

二宮: 逆に言えば、まだ伸びしろがあるということでしょう。
三宅: これまでは感覚だけでやってきた面もあります。今はどうして体に痛みが発生するのか、それはフォームに問題があるんじゃないか、と考えるようになり、新しいアプローチで競技と向き合っています。いくつになっても新しい知識が身につくのは、楽しいものです。

 

二宮: 自分に厳しいと言えば、ウエイトリフティングほど言い訳がきかないスポーツは他にない。
三宅: 全て結果は数字で出ますからね。

 

二宮: その分、やりがいもあるでしょう。やればやっただけのことが付いてくる。
三宅: そこがウエイトリフティングの好きなところです。自分の練習の成果、コンディション調整の成果がはっきり数字で実感できる。加齢に伴って体力は落ちますが、それを知識やテクニックで補える点も魅力です。

 

二宮: いよいよ、あと1年です。
三宅: ルールも変更され、試合数も増えました。今までは年に2試合くらいのペースでしたが、今は年間で4試合から5試合ほどこなさなければいけません。この中でポイントを積み重ね、あとは選ばれるように頑張るだけです。

 

二宮: 新しいチャレンジとして、今春から筑波大大学院の人間総合科学研究科にも通われているんですよね。
三宅: 今の知識に加え幅広い視野で物事を捉えられるようになりたいな、との思いから大学院進学を決めました。次のステージでやりたいことが見つけられる大学院生活にしたい。ひいては競技力向上にもつながればといいと考えています。

 

三宅宏実(みやけ・ひろみ)プロフィール>

1985年11月18日、埼玉県出身。身長147センチ。いちごウエイトリフティング部選手兼コーチ。父・義行はメキシコ五輪の銅メダリスト、伯父・義信は東京、メキシコ五輪の金メダリスト。2000年からウエイトリフティングを始め、04年アテネ五輪に初出場。08年北京五輪では48キロ級6位入賞。12年ロンドン五輪では同級で銀メダル獲得。16年リオデジャネイロ五輪では銅メダルを獲得。18年11月の世界選手権から階級変更により49キロ級で大会に出場している。19年春から筑波大学大学院に通いながら、東京五輪出場を目指す。

 

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(構成/大木雄貴、写真/杉浦泰介)


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