女子5人制、東海大が12年ぶり5度目の優勝 ~全日本学生柔道優勝大会~
22日、全日本学生柔道優勝大会初日が東京・日本武道館で行われた。女子5人制は東海大学が5連覇中の山梨学院大学を3-0で破り、12年ぶり5度目の優勝を果たした。同3人制は昨年準優勝の明治国際医療大学が東京女子体育大学を2-0で下し、初優勝を収めた。
女子5人制は東海大が制した。
主将の河内雪乃(4年)によれば「前で取って後ろで粘る」 戦法だったという。準決勝と同じメンバー、順番で組んだ。 先鋒の富沢佳奈(2年)は技ありからの寝技で合わせ技一本、 次鋒の竹内鈴(3年)は返し技で一本を取った。 中堅のエルビスマル・ロドリゲス(2年) は引き分けで次に繋いだ。 引き分けでも優勝が決まる場面。立川は「 自分もしっかりとって勝ちたい」と攻めた。 残り20秒を切ったところで、立川の小内刈りが決まる。技あり。 ポイントで優勢となった立川は残り時間も攻め切り、 優勢勝ちを収めた。3-0で優勝を確定させた。 勝負を決めたのは塚田監督が「勝負強い」と評する副将の立川だ。
大将の児玉は引き分け、山梨学院大に1点も許さなかった。 5月の東京学生柔道優勝大会ではベスト4どまり。塚田監督が「 一戦一戦チャレンジャーとして全力で向かっていこう」 と送り出した選手たちは期待に応えた。河内は「 東京学生で負けてから全員でキツい練習を乗り越えてきた」 と振り返った。
2016年11月から指揮を執る塚田監督は、大学時代は全日本学生優勝大会2度の優勝を経験している。監督としては3度目の全日本学生学 生優勝大会で、母校を07年大会以来の戴冠に導いた。「連覇とは言いません」と塚田監督。「個人戦に向けて頑張っていきたい」と次戦を見据えていた。
(文・写真/杉浦泰介)