メジャーリーグのワールドシリーズは25日、第3戦が行われ、カンザスシティ・ロイヤルズが第2戦に続いてサンフランシスコ・ジャイアンツに3−2で連勝し、2勝1敗とリードした。ロイヤルズは初回に先制すると、6回にはアレックス・ゴードン、エリク・ホズマーのタイムリーで3−0とリードを広げる。その裏、ジャイアンツに1点差に詰め寄られたが、強力ブルペン陣で相手を封じ込め、逃げ切った。2戦連続で無安打だったロイヤルズの青木宣親はスタメンを外れ、出番がなかった。
 3番手・フェネガン、好救援(ロイヤルズ2勝1敗、AT&Tパーク)
カンザスシティ・ロイヤルズ   3 = 100002000
サンフランシスコ・ジャイアンツ 2 = 000002000
勝利投手 ガスリー(1勝0敗)
敗戦投手 ハドソン(0勝1敗)

 ロイヤルズが自慢のリリーフ陣の頑張りで1点差ゲームをモノにした。
 場所をサンフランシスコに移しての第3戦、敵地で先手を奪った。初回、1番のアルシデス・エスコバルが初球を打って二塁打で出塁。内野ゴロ2つで生還し、1点を先制する。

 投げては先発のジェレミー・ガスリーが5回まで無失点。2回に連打を浴びた以外は、いずれも三者凡退でジャイアンツ打線を抑える。

 すると6回、ロイヤルズに待望の追加点が入る。1死から先制点の足掛かりをつくったエスコバルがこの日2本目のヒットで出塁。続くゴードンの二塁打で長駆ホームインする。さらに2死後、ホズマーが粘って11球目をセンターへ弾き返し、3−0と点差を広げる。

 しかし、ジャイアンツもその裏、無死一塁から代打のマイク・モースが初の長打を放ち、1点を返す。ここでロイヤルズは継投策へ。勝利の方程式の一角を占めるケルビン・ヘレラをマウンドに上げる。ヘレラは内野ゴロの間に1点を失ったものの、その後のピンチをしのぐ。

 それでも3−2とリードは1点。一発が飛び出せば即同点の状況で、ロイヤルズのブルペン陣はそれぞれが役割を果たす。7回途中からは左腕のブランドン・フィネガン、8回はウェード・デービス、そして9回はグレグ・ホランドがいずれもパーフェクトピッチング。敵地で相手に反撃の糸口すらつかませず、対戦成績で一歩リードした。