四国アイランドリーグPlusは2014年シーズンの年間MVPとベストナイン、後期MVPなどを発表した。
 年間MVPは2年連続の年間優勝と初の日本一を達成した徳島から、最多勝のタイトル(16勝)を獲得し、東北楽天から5位指名を受けた入野貴大に決定。後期MVPは途中加入ながら6勝をあげ、愛媛が年間2位でチャンピオンシップに出場する原動力となった正田樹が選ばれた。ベストナインには年間MVPの入野(投手)、首位打者の大谷真徳(徳島、指名打者)らが輝いた。
(写真:ポストシーズンは4戦4勝、エースとして大活躍をみせた入野)
 ベストナインのその他のポジションでは高田泰輔(愛媛)が外野手で3年連続の受賞。盗塁王の村上祐基(高知)が2年ぶりに選出された。チーム別では年間王者の徳島が最多で5名。次いで年間2位の愛媛と高知が2名ずつ、香川が1名だった。

 また、昨季に続き、観客に「お金を払っても見に来てよかった」と思わせるようなプレーをみせた選手を対象に毎月各球団から1名ずつを表彰していた「グラゼニ」賞では、年間グラゼニ賞が決定した。今季は東京ヤクルトにドラフト4位指名された寺田哲也(香川)が、まさに「ゼニ」をつかんだ選手として選ばれた。又吉には野球漫画「グラゼニ」の主人公である凡田夏之介の年俸(3300万円)にちなみ、33,000円が贈られた。

<年間MVP> 
入野 貴大(徳島、岡豊高−プロ育成野球専門学校ー愛媛)
 27試合 16勝3敗2S 防御率2.43 126奪三振

<後期MVP> 
正田 樹(愛媛、桐生第一高ー日本ハムー阪神ー台湾・興農ーBC・新潟ー東京ヤクルトー台湾・Lamigo)
後期 10試合 6勝2敗 防御率0.99 65奪三振

<ベストナイン>
【投手】
入野 貴大
【捕手】
小野 知久(徳島、倉敷商高−IPU環太平洋大−和歌山簑島球友会−香川) 2年連続2度目
 80試合 打率.231 3本塁打 39打点
【一塁手】
中本 翔太(香川、日南学園高−朝日大−伯和ビクトリーズ) 初
 80試合 打率.250 15本塁打 53打点 
【二塁手】  
藤長 賢司(愛媛、済美高−大阪体育大) 2年連続2度目(三塁手で1度受賞)
 80試合 打率.319 32打点
【三塁手】  
松嶋 亮太(徳島、浜田高−大分大) 2年連続2度目
 80試合 打率.271 2本塁打 48打点
【遊撃手】  
村上 祐基(高知、如水館高ー立正大) 2年ぶり2度目(三塁手で1度受賞)
 76試合 打率.259 1本塁打 21打点 31盗塁
【外野手】
吉村 旬平(徳島、光明学園相模原高) 初
 78試合 打率.311 9本塁打 45打点 19盗塁
【外野手】  
高田 泰輔(愛媛、新田高) 3年連続3回目
 80試合 打率.279 10本塁打 42打点 16盗塁
【外野手】
河田 直人(高知、生光学園高−愛知学院大(中退)) 2年連続2度目
 66試合 打率.316 3本塁打 21打点
【指名打者】
大谷 真徳(徳島、世田谷学園高ー立正大) 初(外野手で1度受賞)
 74試合 打率.340 6本塁打 56打点 10盗塁

<最優秀審判>
水口 拓弥(2年目、広陵高) 初