(写真:エースとして霞ケ浦を夏の甲子園出場に導いた鈴木 ©BS11)

 10月17日にドラフト会議が行われ、佐々木朗希(岩手・大船渡)、奥川恭伸(石川・星稜)ら注目高校生投手が1位指名を受ける中、鈴木寛人(茨城・霞ケ浦)は広島から3位で指名された。
 
 リーグ4連覇を逃した広島は今オフ投手コーチの佐々岡真司が監督に就任した。今季、チーム防御率の改善に貢献した佐々岡監督には若い投手の育成が期待されている。
 
 鈴木は身長187cmの大型右腕。最速148kmのストレートと切れのあるスライダーを武器にしている。鈴木誠也、田中広輔ら広島の中核を担う選手を担当した尾形佳紀スカウトの評価も高い。
「ゆったりとした投球フォームから、力強いストレートと縦のスライダーが魅力。右の本格派で将来性抜群の投手」
 
 指名を受け、鈴木は「小さい頃から夢だったプロの世界に入れる。とてもうれしいです」と喜びを語った。霞ケ浦からは2018年入団(ドラフト5位)の遠藤淳志に続く指名だ。彼の目標でもある遠藤は今季1軍デビューを果たし、34試合に登板した注目の若手である。
 
 鈴木にとって、2学年上の先輩の存在は心強いに違いない。2人を指導した霞ケ浦の髙橋祐二監督は、「遠藤が先輩にいるということは力になる。いい縁だったなと思う」と表情を崩していた。
 
 指名後の会見で鈴木は今後の目標について、こう語った。
「できるだけ早く1軍のマウンドに上がれるように頑張っていきたい。投げれば勝てるという投手になりたいです」
  目指すは赤ヘルの一番星だ。
 
 10月8日より放送を開始したBS11のスポーツドキュメンタリー番組『キラボシ!』では、10月22日(火)23時のオンエアで鈴木に密着している。2年生時にはエースナンバー「1」を背負った同学年・福浦太陽との高校生活最後の大会を追った。

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