大相撲九州場所は23日、千秋楽を迎え、13勝1敗の横綱・白鵬(宮城野)が、2敗で追っていた横綱・鶴竜(井筒)との直接対決を制し、4場所連続32度目の優勝を決めた。32回の優勝は大鵬に並ぶ最多タイ記録。白鵬は大関時代の2006年夏場所に初優勝すると、横綱昇進後の10年春場所から翌年の夏場所まで歴代トップタイの7連覇(11年春場所は八百長問題のため中止)を達成するなど優勝回数を順調に伸ばした。
 角界の父と慕う大横綱の記録に、ついに並んだ。
 負ければ優勝決定戦にもつれ込む一番。だが、33勝4敗と対戦成績で圧倒する西の横綱を寄せ付けなかった。立ち合いこそ、上手が取れなかったが、頭を下げてきた鶴竜をうまくいなし、すぐに左四つに持ち込む。一気に寄り立て、文句なしの内容で32度目の賜杯を抱いた。

 白鵬は7連覇達成後、12年には優勝回数が年2回とペースを落とした時期もあったが、昨年は4度、今年は春場所を除く5場所で優勝を果たした。08年から8年連続で年間最多勝と強さは変わらず、白鵬時代は来年も続きそうだ。まずは初場所で大鵬超えを目指す。