2014年の中央競馬のラストを飾るG1レース、第59回有馬記念(芝2500m)が28日、中山競馬場で行われ、このレースで引退する4番人気のジェンティルドンナ(戸崎圭太騎手)が2分35秒3でレースを制した。ジェンティルドンナはG17勝目で、父のディープインパクトなどに並ぶ史上最多勝利をあげてラストランを飾った。2着は9番人気のトゥザワールド(ウィリアム・ビュイック騎手)。一昨年優勝で1番人気のゴールドシップ(岩田康誠騎手)は昨年に続き、3着だった。
“貴婦人”が最後の輝きをみせた。
 絶対的な本命不在で混戦と目されたレース。その予想通り、最後の最後まで勝負はもつれた。

 最終コーナーを回って先頭は2番人気のエピファネイア(川田将雅騎手)。ジェンティルドンナ、ゴールドシップ、ラキシス(クリスチャン・デムーロ騎手)などが一斉に続く。激しいトップ争いの中で前へ出たのは、5歳の牝馬だった。2着に4分の3馬身差をつけて、ゴール板を駆け抜けた。

 ジェンティルドンナは2012年に父ディープと並ぶ史上初の親子3冠を達成。13年にはジャパンカップを連覇した。今年の3月にはドバイシーマクラシックで日本調教の牝馬では初制覇を果たした。

 ただ、3連覇を狙ったジャパンカップは4着に沈み、このレースでの引退を撤回。有馬記念を最後の出走の舞台に設定していた。騎乗した戸崎騎手も有馬記念初優勝。中央競馬移籍後2年目で、今年はリーディングジョッキーに輝き、花を添える結果となった。

 払戻金は以下の通り。
▽単勝  (4) 870円
▽枠連  (2)−(3) 2,610円
▽馬連  (4)−(6) 12,350円
▽馬単  (4)−(6) 21,190円
▽3連複 (4)−(6)−(14) 15,250円
▽3連単 (4)−(6)−(14) 109,590円

*成績、払戻金などは必ず主催者発行のものをご確認ください。