30日、2020年東京五輪・パラリンピック競技大会組織委員会は都内で理事会を開き、2015年度の事業計画及び収支予算などについて話し合った。新たに設置を決めた文化・教育委員会の委員長には東京芸術大学の宮田亮平学長が務めると報告。組織委員会の森喜朗会長が23日に肺がんの除去手術を行ったことを明かした。理事会には杖をつきながら出席し、冒頭のあいさつで事情を説明した。森会長は02年にも前立腺がんの手術を受けているが、会長職に続投の意向を示した。
(写真:理事会後の会見に森会長は欠席。武藤事務総長は「続投は当然」と支持)
 都庁から東京・虎ノ門に本部を移してから最初の理事会。森会長は杖をついて現われた。冒頭のあいさつで「左の方の肺にガンがございまして、これを完全に除去しました」と報告。1週間前の23日に手術を行っていたことを理事たちに明かした。森会長は77歳。就任当初から体調面を不安視する向きもあったが、「ご心配ないように。つつがなく引き続き努力して行きたいと思っております」と続投に強い意欲を見せた。