(写真:合宿に参加した代表候補の小澤。2大会連続の五輪出場を目指す)

 7人制ラグビー(セブンズ)男子日本代表の強化合宿が25日、東京と大分の2カ所に分かれてスタートした。合宿は4日間行う予定で、宿泊を伴うものは4カ月ぶりの再開となった。

 

 合宿初日となった25日の練習後、岩渕健輔HCはオンライン会見に応じた。

「本来であれば、昨日がオリンピックの開会式で、もうすぐ大会直前でした。新型コロナウイルスの影響で1年延期になりました。もう一度前に進めるか。メンタル的にも、フィジカル的にもチームにとって大きな試練。オリンピックを目指しているすべてのアスリートが直面している課題です。我々は前向きに乗り越えていきたいと強く思っています」

 

 東京オリンピックが1年延期となったことにより、リオデジャネイロ五輪主将の桑水流裕策(コカ・コーラレッドスパークス)らがセブンズから離脱。戦力ダウンが心配される。指揮官は「若い選手たち、あるいはずっとプレーしている選手たちがその穴を埋める働きを、明日はできなくても1年後にはしてくれる存在になってくれる」と期待を寄せる。「安全第一で進めていきたい」と岩渕HC。11月までは現在のメンバーを中心に強化を進めていく方針だという。新たなメンバー入りの可能性も「門を閉じることはない」と否定しなかった。

 

 日本代表は来季のワールドセブンズシリーズはシリーズに常時参戦できるコアチームに昇格した。まだ開催の目処は立っていないが、日本代表にとっては貴重な強化の場となる。岩渕HCは「一歩一歩前に進んで目標であるメダル獲得に向けて頑張っていきたい」と意気込んだ。

 

(文/杉浦泰介、写真提供/日本ラグビー協会)