14日、第22回バドミントンの世界選手権5日目がインドネシア・ジャカルタで行われ、男子シングルス準々決勝で第4シードの桃田賢斗(NTT東日本)がウェイ・ナン(香港)にストレート勝ちした。3位決定戦を行わないため、銅メダル以上が確定。世界選手権の男子シングルスで日本選手がメダルを獲得するのは初の快挙だった。男子ダブルスは早川賢一&遠藤大由組(日本ユニシス)が地元インドネシアペアを2−1で下し、女子ダブルスでは福万尚子&与猶くるみ組(再春館製薬所)がインドのペアをストレートで破って準決勝に進出。男子は2007年大会の坂本修一&池田信太郎組以来2度目、女子は前回銅の前田美順&垣岩令佳組に続き、2大会連続のメダル獲得となった。
 挑戦者の姿勢で臨んだ桃田は大会前に語っていた「日本人初のベスト4以上目指す」という目標を達成してみせた。

 世界ジュニア、トマス杯で日本人初の優勝を手にしている桃田。国際バドミントン連盟(BWF)スーパーシリーズも男子シングルスでは日本人初制覇を成し遂げた。今年もスーパーシリーズで2勝を挙げている。

「向かっていく方が強い。勢いだけは忘れないようにしたい」。BWF世界ランキング4位につける桃田は、同20位のウェイ・ナンを寄せ付けなかった。21−6、21−14のストレート勝ち。前回大会で敗れた相手に雪辱してみせた。

 準決勝はBWF世界ランク1位のチェン・ロン(中国)と対戦する。桃田より世界ランクの高い3人のうち、一度も勝っていないのはチェン・ロンのみ。過去2戦2敗の相手だが、このまま苦手意識を作りたくない。「技術では絶対に負けていない」と自負がある桃田。実力でもそれを証明したい。