2日、男子バスケットボールのB.LEAGUE2020-21シーズンのB1開幕戦が東京・アリーナ立川立飛で行われ、東地区のアルバルク東京が川崎ブレイブサンダースを85-79で下した。

 

 新キャプテン・安藤、勝利導く18得点6アシスト(アリーナ立川立飛)

アルバルク東京 85-79 川崎ブレイブサンダース

【第1Q】16-16【第2Q】15-6【第3Q】27-22【第4Q】27-35

 

 5年目のB.LEAGUEが開幕した。先出し開幕戦はA東京と川崎が対戦。優勝候補同士の対決となった。

 

 両チーム大きな入れ替えなくシーズンを迎えた。A東京はPG安藤誓哉、SG田中大貴、SF菊池祥平、PF竹内譲次、Cアレックス・カークという見慣れた並びでスタートした。

 

 対する川崎はスタメンにCニック・ファジーカス、PFパブロ・アギラール、PF/Cジョーダン・ヒースと外国出身選手(ファジーカスは日本国籍)を揃え、2m以上のビッグマンを揃えた。序盤のかたちはファジーカスをPF、アギラールをSFに置いた。

 

 ゲームの幕開けはA東京・カークの豪快なダンクだ。竹内がドライブからのレイアップ。リングからこぼれたボールを空中で掴み、そのまま両手で叩き込んだ。211cmのビッグマンがスコアを動かした。

 

 今季からA東京の新キャプテンに任命された安藤は日本代表主将PG篠山竜青とのマッチアップ。個人技で仕掛け、篠山のファウルを誘ってシュートを決めた。バスケットカウントのワンスローも決め、挨拶代わりの3点プレーだ。

 

 対する川崎はPG/SG藤井祐眞を投入したあたりからリズムを取り戻す。昨季はベストファイブ、ベスト6thマン賞、ベストディフェンダー賞の3冠を獲得し、大ブレイクした。第1Qは両チーム譲らず16-16で終えた。

 

 第2Qに入ると、A東京の持ち味であるタフなディフェンスが威力を発揮した。SF/PFザック・バランスキーが自陣でスティール。そのまま自ら速攻で得点を挙げた。このQ、川崎をわずか6点に抑え、31-22でハーフタイムを迎えた。

 

 第3Qは安藤、田中、カークがスコアを重ね、27得点。58-44と14点差をつけ、第4Qに入った。第4Q終盤に12得点を挙げた田中が負傷するなど、川崎に点差を詰められたものの、85-79で逃げ切った。

 

 昨季は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、シーズンは途中で打ち切られた。A東京は東地区優勝を果たしたものの、チャンピオンシップを行わなかったためリーグ優勝チームはなし。今季はリーグ3連覇に向け、“仕切り直し”のシーズンだ。

 

 優勝候補同士の対決となった開幕戦を制した。「どんな時も川崎に勝つことは大きなチャレンジ」とルカ・パヴィチェヴィッチHC。指揮官は選手たちを称える。18得点6アシストでチームを牽引した安藤は「今できる100%の力を出せたと思います」と胸を張った。

 

(文/杉浦泰介)