第53回日本女子ソフトボールリーグが26日、リーグ戦の全日程を終了した。1位から5位までのトヨタ自動車レッドテリアーズ、ビックカメラ高崎BEE QUEEN、Honda Reverta、豊田自動織機シャイニングベガ、デンソーブライドペガサスが、11月7日から行われる決勝トーナメント(愛知・パロマ瑞穂野球場)への進出を決めた。6位以下の順位は確定。最下位のSGホールディングスギャラクシースターズは2部降格となった。

 

 個人タイトルでは、本塁打王が3人、打点王が2人並んだ。4本塁打で塚本蛍(Honda)、原田のどか(太陽誘電ソルフィーユ)、樋口菜美(伊予銀行VERTZ)。12打点で山崎早紀、古澤春菜のトヨタ自動車勢がタイトルに輝いた。首位打者は山崎が4割5分2厘で、本塁打王との2冠を達成。投手部門は最多勝が7勝のダラス・エスコベド(豊田自動織機)、最優秀防御率が0.72のジェイリン・ホード(Honda)と外国人投手の活躍が目立った。

 

 今季は新型コロナウイルス感染拡大の影響で前半戦は中止。後半戦11試合でリーグ戦順位を決めた。例年は上位4チームまでの決勝トーナメント出場枠が5に拡大した。上位5チームの顔ぶれは昨季と同じ。特にトヨタ自動車とビックカメラ高崎は決勝トーナメント常連だ。戦力的にも日本代表候補、元日本代表選手を多く揃える。10年以上、優勝をこの2チームが争う2強時代が続いている。

 

 ページシステム方式で実施される決勝トーナメントは、初日の第1試合でリーグ戦4位の豊田自動織機と同5位のデンソーが対戦する。この試合の勝者が同日の第3試合で3位Hondaと戦い、翌日の3位決定戦へと駒を進めるチームが決まる。第1試合の敗者は5位、第3試合の敗者は4位に確定する。

 

 リーグ戦1位のトヨタ自動車と同2位のビックカメラ高崎は、初日の第2試合で決勝進出を賭けて戦う。敗れたチームも翌日の3位決定戦に回り、決勝進出の可能性を残す。なお決勝トーナメントは有観客で行うことが決まっている。パロマ瑞穂野球場を舞台にした今季の総決算に注目が集まる。

 

(文/杉浦泰介)