6日、ボクシングのWBO世界フライ級王座決定戦が東京・後楽園ホールで行われ、同3位の中谷潤人(M.T)が同1位のジーメル・マグラモ(フィリピン)を8ラウンド2分10秒KO勝ちを収めた。中谷はデビュー21連勝。初の世界戦でベルトを巻いた。

 

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で2度も流れた世界戦。ようやく実現した王座決定戦で、中谷が自らの拳でチャンピオンベルト勝ち取った。

 

 中谷は今年1月に前王者の田中恒成(畑中)が王座返上したことにより、ベルト挑戦のチャンスを掴んだ。当初の予定では4月の王座決定戦が8月に延び、その8月の試合が11月に延びた。2度の延期。7カ月遅れのタイトルマッチとなった。

 

 対戦相手のマグラモは通算戦績24勝1敗。20KOと80%のKO率を誇るハードパンチャーだ。試合は「1ラウンド目にいいパンチが入った」と振り返ったように、左ストレートをヒットさせた。その後もサウスポースタイルから長い手足でパンチを繰り出し、優位に運んだ。

 

 8ラウンドで決着がついた。このラウンドも優位に展開していた中谷が残り1分を切ったところで、攻勢を掛ける。左アッパーを被弾したマグラモは後退、追撃のパンチを浴びながらキャンバスに沈んだ。プロキャリアで初のダウン。カウントを9まで数えたレフェリーは試合を止めた。

 

「もうひとつ上のランクを目指したい。統一戦、防衛戦をクリアできるようにチャンピオンロードを歩んでいきたい」と中谷。現在、WBAは正規王者のアルテム・ダラキアン(ウクライナ)、暫定王者のルイス・コンセプシオン(パナマ)と2人のチャンピオンがいる。WBCはフリオ・セサール・マルティネス(メキシコ)、IBFはモルティ・ムザラネ(南アフリカ)。統一王者を目指す場合、この4人が中谷のライバルとなる。

 

(文/杉浦泰介)