30日、男子プロバスケットボールリーグ「日本生命B.LEAGUE FINALS 2020-21」第2戦が神奈川・横浜アリーナで行われた。東地区優勝の宇都宮ブレックスが同2位の千葉ジェッツふなばしを83-59で下した。通算成績は1勝1敗。優勝の行方は6月1日の第3戦(同会場)で決まる。

 

◇ファイナル第2戦

 ロシター、17得点11リバウンド6アシスト(1勝1敗、横浜アリーナ)

宇都宮ブレックス 83-59 千葉ジェッツふなばし

【第1Q】26-16【第2Q】26-16【第3Q】16-16【第4Q】15-11

 

 宇都宮が前日の鬱憤を晴らす快勝だ。

 
 第1戦を65-85で落とした宇都宮の課題は明確だった。30-44。リバウンドの数で千葉を下回り、相手オフェンスにセカンドチャンスを与えてしまった。前半は35-36と競ったものの、後半に突き放された。ただ今季のファイナルは2戦先勝方式。取り返すチャンスは残された。「易々とチャンピオンを譲るわけにはいかない」とPG渡邉裕規。リーグ初代王者、今季東地区王者のプライドがチームを奮わせた。
 
 前日とは打って変わって、序盤からエナジーを持ち、スコアを走らせた。SFのLJ・ピークのスリーポイントにはじまり、C/PFジョシュ・スコットとC/PFライアン・ロシターがインサイドで力を発揮。千葉に対し、4分以上得点を与えない時間をつくった。第1Qは終了間際にC/PF竹内公輔がリバウンドから押し込み、26-16とリードした。
 
 第2Qはベンチメンバーの活躍が目立ち、点差を広げた。C/PFジェフ・ギブス、渡邉がスリーポイントが沈めるなど外角からのシュートも決まる。ギブス、竹内はルーズボールに泥臭く食らいつき、気迫満点のプレーを披露した。このQも終了間際に宇都宮がスコア。さらに点差を10広げ、前半は52-32と大差をつけた。
 
 後半は前半に比べると得点は伸びなかたったが、千葉の反撃を第3Q16点、第4Q11点の27点に抑えた。83-59と24点差の圧勝。前日は14個下回ったリバウンドも42-32と千葉を上回った。これで勝ち星をタイにした。安齋竜三HCは「昨日は自分たちの強み、やってきたことをやられた。まだ半分戻しただけ」と気を引き締める。17得点11リバウンドのダブルダブル、アシストも6記録したロシターは「今日の試合は過去のもの」と続いた。
 
(文/杉浦泰介)