来季からアイランドリーグに新規参入する福岡レッドワーブラーズの新監督、コーチが発表された。監督には今年まで西武のコーチを務めていた森山良二氏、コーチには今季限りで現役を引退した元ソフトバンクの稲嶺誉氏が就任した。これで既に決まっていた深谷亮司コーチとあわせて福岡の首脳陣が固まった。
選手育成と地域密着――。新球団のスタートにあたり、リーグが目指す２つの理念に沿った体制が誕生した。３名の監督、コーチはいずれも福岡出身、またはゆかりのあるメンバーとなった。
森山新監督は1963年、福岡県北九州市出身。福岡大大濠高時代は甲子園の出場経験ももつ。北九州大を中退後、ONOフーズを経て87年、ドラフト１位で西武に入団。88年には10勝をあげて新人王を獲得した。93年に横浜に移籍し、95年限りで現役を引退。以降、横浜、西武で投手コーチ、トレーニングコーチを歴任した。現役時代の通算成績は86試合、14勝15敗、防御率4.21。
稲嶺新コーチは1980年、沖縄県出身。沖縄水産高時代は新垣渚（ソフトバンク）とともに甲子園春夏連続出場を果たした。東京農大生産学部でも１年時からレギュラーとして活躍し、03年、ドラフト８巡目でダイエー（当時）に入団。俊足を生かし、代走や内野の控えとして存在感を示した。06年の西武とのプレーオフ第１ステージでは、代打で貴重な同点打を放ち、チームの第２ステージ進出に貢献。今オフ、戦力外通告を受け、現役引退を決断した。現役時代の通算成績は92試合、打率.183、９打点。
福岡は分配ドラフトで投手の浦川大輔（元愛媛）、角野雅俊（元徳島）、野手の荒木康一（元愛媛）、西村悟（元徳島）と各チームの主力選手を多く獲得した。西武、ソフトバンクと常勝軍団でプレー、または指導した経験を、新チームにどこまで伝えられるか。初年度から旋風を巻き起こし、熱い福岡のファンをとりこにさせるようなチームづくりを期待したい。
現時点での各チームの来季体制は以下の通り。
香川オリーブガイナーズ＜監督＞
西田真二（にしだ・しんじ） 外野手、広島、47歳
＜コーチ＞
加藤博人（かとう・ひろと） 投手、ヤクルト−近鉄）、38歳
未定
愛媛マンダリンパイレーツ＜監督＞
沖泰司（おき・やすし） 内野手、日本ハム、46歳
＜コーチ＞
斉藤浩行（さいとう・ひろゆき） 外野手、広島−中日−日本ハム、47歳
加藤竜人（かとう・たつひと） 投手、日本ハム、31歳
高知ファイティングドッグス＜監督＞
定岡智秋（さだおか・ちあき） 内野手、南海、54歳
＜コーチ＞
宮崎一彰（みやざき・かずあき） 内野手、巨人−西武、32歳 ※選手兼任
未定
徳島インディゴソックス＜監督＞
白石静生（しらいし・しずお） 投手、広島−阪急、63歳
＜コーチ＞
森山一人（もりやま・かずと） 外野手、近鉄−ダイエー、34歳
衣川幸夫（きぬがわ・ゆきお） 捕手、近鉄−ヤクルト、33歳
長崎セインツ＜監督＞
河埜敬幸（こうの・たかゆき） 内野手、南海・ダイエー、52歳
＜コーチ＞
２名とも未定
福岡レッドワーブラーズ＜監督＞
森山良二（もりやま・りょうじ） 投手、西武−横浜、44歳
＜コーチ＞
深谷亮司（ふかたに・りょうじ） 捕手、オリックス、33歳
稲嶺誉（いなみね・ほまれ） 内野手、ダイエー・ソフトバンク、27歳
※ポジション、所属は現役時代のもの
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