今季コロラド・ロッキーズのリーグ優勝に貢献した松井稼頭央内野手がヒューストン・アストロズに移籍することが正式に発表された。3年総額1650万ドル(約18億3000万円)の契約で背番号は「3」。
 松井は04年、西武からFA宣言してメジャーリーグに挑戦。ニューヨーク・メッツに移籍した。ところが、慣れない環境にケガも重なり、ベンチを暖める日々が続く。結局、06年途中にロッキーズへトレードされた。

 今季は課題といわれた守備が安定し、走攻守3拍子そろった松井のスタイルが復活。シーズン中盤からはセカンドのレギュラーに完全定着した。規定打席には到達しなかったが打率.288、32盗塁はメジャー移籍後、最高成績。ポストシーズンでもフィリーズとのディビジョンシリーズ第2戦で逆転満塁弾を放つなど、ロッキーズ打線を牽引し、ワールドシリーズ出場を果たした。

 アストロズは今シーズン、73勝89敗でナ・リーグ中地区4位に終わっている。長年セカンドのポジションを守り、通算3060安打をマークしたクレイグ・ビジオが引退し、球団は後釜を探していた。またチーム盗塁数が65と少ないことから、松井の機動力にも大きな期待が寄せられている。
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