東京五輪・柔道男子60キロ級決勝で高藤直寿(パーク24)が楊勇緯(チャイニーズタイペイ)に勝利し、金メダルを獲得した。東京五輪で日本勢初の金メダル獲得となった。

 

 24日に日本武道館で行われた東京五輪・柔道男子60キロ級決勝で高藤直寿(パーク24)が楊勇緯(チャイニーズタイペイ)に反則勝ちし、金メダルを獲得した。東京五輪で日本勢初の金メダル獲得となった。

 

 高藤はこの日、3回戦から出場。ヨレ・フェルストラーテン(ベルギー)に内股で一本勝ちを収めた。準々決勝では19年世界選手権王者であるルフミ・チフビミアニ(ジョージア)と対戦。ゴールデンスコア(延長戦)でチフビミアニが3回目の反則を犯し、高藤がコマを進めた。準決勝の相手はエルドス・スメトフ(カザフスタン)だった。ここでも決着は延長戦までもつれこんだ。迎えた7分2秒、高藤は隅落で技ありを奪い、勝利した。

 

 決勝も延長戦に突入した。最後は相手が3つ目の反則を犯しての勝利となった。リオデジャネイロ五輪では銅メダルを胸に飾った高藤が、ついに五輪の舞台で頂点に立った。男子60キロ級での金メダルは04年野村忠宏以来17年ぶり、快挙となった。

 

(文/大木雄貴)

 

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