東京五輪男子サッカーのグループリーグ第2戦が25日、各地で行われた。グループAの2位・U-24日本代表は同1位・メキシコ代表と埼玉スタジアムで対戦し、2対1で勝利した。試合は前半6分、MF久保建英(レアル・マドリード)の得点で日本が先制。その5分後にMF堂安律(PSV)がPKを成功させリードを広げた。後半残り5分、メキシコのFWロベルト・アルバラドにFKを直接きめられたものの、日本が2対1で逃げ切った。この勝利で勝ち点を6に伸ばした日本はグループAの首位に立った。次節は28日、横浜国際総合競技場でU-24フランス代表(A組3位)と対戦する。

 

 

 久保、2試合連続得点(埼玉スタジアム)

U-24日本代表 2-1 U-24メキシコ代表

【得点】

[日] 久保建英(6分)、堂安律(11分)

[メ] ロベルト・アルバラド(85分)

 

 日本は左サイドハーフのMF相馬勇紀(名古屋グランパス)以外、前節の南アフリカ戦と同じメンバーでメキシコに臨んだ。

 

 前半6分、右サイドを突破した堂安が右足でグラウンダーのクロスを供給。これにペナルティーエリア内中央で久保がスライディングしながら左足で合わせ、日本が先制に成功した。

 

 その5分後だった。今大会初先発の相馬がペナルティーエリア内で仕掛ける。この仕掛けがDFセサル・モンテスのファウルを誘発し、PKを獲得する。これをキッカーの堂安が得意の左足でゴールど真ん中に豪快に蹴り込み日本がリードを広げた。10番が得点を決めたことも大きいが、エリア内で積極的に仕掛けた相馬が仕事を果たした。

 

 日本は2点をリードすると、無理に攻めることはなくなった。メキシコにボールを持たせつつ時間の経過を待つ。対するメキシコはDFラインではボールを回せるもののバイタルエリアでは攻撃のスイッチとなるパスを通せない。

 

 後半に入っても、この構図は変わらない。日本はボールを保持できないものの大きなクリアーでセーフティーに試合を進めた。日本はセカンドボールを拾えれば御の字だったが、相手にボールが渡っても守備の集中を切らさなかった。

 

 23分、相手DFラインの裏に堂安が抜け出す。これをDFホアン・バスケスたまらずファウルで止めてしまう。このプレーでバスケスは一発レッドカードを提示され、退場処分となる。数的有利になった日本は落ち着いてボールを繋ぎだした。

 

 無失点で乗り切りたかった日本だったが、残り5分。右サイドの角度のない位置でメキシコにFKを与えてしまう。このFKをレフティーのFWロベルト・アルバラドに直接決められ、勿体ない失点を喫した。

 

 試合は2対1で日本が勝利。この結果、日本はグループAの首位に立ったが最後の失点はいただけなかった。日本は次節28日に横浜国際総合競技場で、A組3位のU-24フランス代表と戦う。

 

(文/大木雄貴)