東京五輪サーフィン男子の準々決勝、準決勝、3位決定戦、決勝が27日、千葉県一宮町の釣ケ崎海岸で行われた。日本代表の五十嵐カノア(木下グループ)は決勝で、イタロ・フェレイラ(ブラジル)に6.6対15.14で敗れ、銀メダルに終わった。本来であれば28日に男女とも決勝を行う予定だった。しかし国際サーフィン連盟は「(28日は)波が穏やかになる」と判断し、決勝の日程が1日前倒しされた。

 

 東京五輪の新種目・サーフィンのルールについて。予選は各試合を4~5選手で競い、本戦は2選手が1対1で競う。1試合の競技時間は20~35分。選手は制限時間内に数回、波(ウェーブ)に乗り最も得点が高い2本の合計点で争う。

 

 五十嵐は25日、1回戦2組を首位で通過し、26日の3回戦ではリオ・ワイダ(インドネシア)を14(ベスト=8、2nd=6)対12(ベスト1=6.17、2nd=5.83)でくだした。

 

 本日行われた準々決勝では、1組目に登場。五十嵐はコロヘ・アンディノ(米国)に12.60(ベスト1=6.67、2nd=5.93)対11(ベスト1=5.57、2nd=5.23)で競り勝った。

 

 準決勝ではガブリエウ・ムジナ(ブラジル)と対戦。17(ベスト1=9.33、2nd=7.67)対16.76(ベスト1=8.43、2nd=8.33)で破り、決勝進出。この時点で銀メダル以上を確定させた。

 

 迎えたフェレイラとの決勝戦。五十嵐は終始、波に恵まれず記録が伸びなかった。終盤には点差を縮めようとダイナミックな動きを見せたものの、記録は伸びず。6.6(ベスト1=3.83、2nd=2.77)対15.14(ベスト1=7.77、2nd =7.37)で惜しくも銀メダルに終わった。

 

(文/大木雄貴)