東京五輪男子サッカーのグループリーグ第3戦が28日、各地で行われた。グループA首位・U-24日本代表は同3位・フランス代表と横浜国際総合競技場で対戦し、4対0で勝利した。試合は前半27分にMF久保建英(レアル・マドリード)の3試合連続弾で先制。34分にはDF酒井宏樹(浦和レッズ)が押し込み、リードを広げた。後半には途中出場したMF三好康児(アントワープ)が25分に、終了間際にはFW前田大然(横浜F・マリノス)がゴールを決めて大勝した。この結果、日本は首位で決勝トーナメント進出を果たした。日本の次戦は31日準々決勝、D組2位・ニュージーランドとカシマスタジアムで対戦する。

 

 久保、五輪3連発弾!(横浜国際総合競技場)

U-24日本代表 4-0 U-24フランス代表

【得点】

[日] 久保建英(27分)、酒井宏樹(34分)、三好康児(70分)、前田大然(90+1分)

 

 前半27分、久保がMF旗手玲央(川崎フロンターレ)とのワンツーで相手陣地を突破し、ペナルティーエリア内に走り込むFW上田綺世(鹿島アントラーズ)にスルーパス。上田は右足で強烈なシュートを見舞うが相手GKに弾かれる。このこぼれ球をエリアに走り込んでいた久保が左足で蹴り込み、日本が先制点を奪った。

 

 34分には上田がペナルティーアーク付近で左足を振り抜くがGKに阻止される。これをゴール前に詰めた酒井が右足で押し込み日本はリードを2点に広げ、試合を折り返した。

 

 後半開始から森保一監督は久保をベンチに下げ、三好をピッチに送り出した。この交代がのちに大きな意味を持った。

 

 10分には酒井に代え、DF橋岡大樹(シントトロイデン)を投入。その1分後、橋岡が右サイドを縦に突破し、クロス。上田がニアで潰れ、ファーサイドに走り込んだ旗手がダイビングヘッドで合わせるものの惜しくもシュートはゴール左に外れた。

 

 25分、日本は流れるような攻撃を見せた。左サイドバックの中山雄太(スヴォレ)が左足でアーリークロスを供給する。これをペナルティーエリア付近で上田がキープし、フォローに入った旗手に落とす。旗手は右サイドに待ち構える三好へラストパス。これを受けた三好が得意の左足インサイドでゴール左を狙いすます、見事ゴールネットを揺らした。この得点でフランスの戦意を消失させた。

 

 74分にはVARの判定の末、三好へのラフプレーを犯したフランスのFWランダル・コロムアニが一発レッドカードで退場処分。これ以降、フランスがボールを追う場面が少なくなった。さらにアディショナルタイムには途中出場の前田が左足で得点を決め、4対0で大勝した。

 

 この結果、日本はグループAを1位で通過した。31日の準々決勝ではカシマスタジアムでD組2位・ニュージーランドと対戦する。

 

(文/大木雄貴)