東京五輪・柔道女子73キロ級決勝が日本武道館で行われ、浜田尚里(自衛隊体育学校)がマドレーヌ・マロンガ(フランス)に崩上四方固で一本勝ちした。浜田は五輪初出場での金メダル獲得。全ての試合を寝技で勝利し、“寝技師”として五輪の頂点に立った。

 

 浜田は2回戦から出場し、ベアタ・パチュト(ポーランド)に2分過ぎに隅落で技あり、そのまま得意の寝技に入り、横四方固で合わせ技一本勝ち。準々決勝ではアレクサンドラ・バビンツェワ(ROC)と対戦した。2分過ぎ、浜田は巴投げで技ありを取るとそのまま送襟締で一本を奪った。

 

 準決勝、アナマリア・ワグナー(ドイツ)戦では1分32秒、腕挫十字固で一本を奪い、決勝の畳に上がった。

 

 決勝戦では2年前に敗れたマドレーヌ・マロンガ(フランス)と対戦した。開始1分過ぎだった。崩上四方固で20秒抑え込み、見事一本。全試合4分以内、全て得意の寝技で決着をつけて、金メダルを胸に飾った。

 

(文/大木雄貴)