東京オリンピックレスリング女子57キロ級の決勝が5日、幕張メッセホールAで行なわれ、川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)がイリーナ・クラチキナ(ベラルーシ)に5対0で勝利し、五輪2連覇を達成した。また、62キロ級の妹・友香子は4日に金メダルを獲得しているため、姉妹そろって五輪金メダリストとなった。

 

 川井梨紗子は1回戦でファトゥマタ ヤリー・カマラ(ギニア)を8対2、2回戦ではホンゴルズル・ボルドサイハン(モンゴル)を7対0で勝利し、準決勝にコマを進めた。

 

 準決勝ではヘレンルイーズ・マルーリス(米国)と対戦した。マルーリスはリオデジャネイロ五輪で53キロ級の頂点に立った実力者。川井梨紗子はマルーリス相手にパッシブでポイントを重ね、2対1で競り勝った。

 

 決勝戦ではクラチキナと対戦。川井梨紗子は決勝戦で相手を圧倒した。序盤から相手のバックを取り2点先取に成功し、試合の主導権を握り続けた。第2ピリオドでもクラチキナを場外に押し出すなどポイントを重ねた。守っては相手に1ポイントも与えることなく5対0で試合終了。62キロ級の妹・友香子に続き、姉も金メダルを胸に飾った。

 

(文/大木雄貴)