東京オリンピックサッカー男子の3位決定戦が6日、埼玉スタジアムで行なわれ、U-24日本代表は同メキシコ五輪に0対3で敗れた。試合は前半13分にPKをMFセバスティアン・コルドバに決められた。22分にはFKからDFホアン・バスケスにヘディングで合わせられた。後半13分には右CKからFWアレクシス・ベガに決められた。日本は途中出場したMF三笘薫(川崎フロンターレ)が33分に1点を返すにとどまり、4位で東京五輪を終えた。

 

 セットプレーから痛い失点(埼玉スタジアム)

U-24日本代表 1-3 U-24メキシコ代表

【メ】 セバスティアン・コルドバ(13分)、ホアン・バスケス(22分)、アレクシス・ベガ(58分)

【日】 三笘薫(78分)

 

 日本は思わぬかたちで失点を喫した。11分、日本のペナルティーエリアにドリブルで侵入してきたベガをMF遠藤航(シュツットガルト)が倒してしまう。このプレーがPKを取られ、キッカーのコルドバに冷静にゴール右に蹴り込まれた。

 

 18分には遠藤がFW林大地(サガン鳥栖)とのワンツーでペナルティーエリアに侵入し、シュートを放つもののGKに阻まれた。

 

 その4分後、日本は自陣左サイドからのFKをファーサイドのバスケスに頭で合わせられ、リードを2点に広げられた。

 

 25分には左サイドに開いたMF久保建英(レアル・マドリード)からMF相馬勇紀(名古屋グランパス)にパスがわたり、右足を振り抜くがシュートはゴール右にそれた。

 

 後半に入ると8分、MF堂安律(PSV)がゴール前でフリーになりヘディングシュートを放つがゴール上に外れた。13分にCKからファーサイドのベガに決められて、痛い3失点目。日本は2失点目と同じ、ファーサイドから走り込む相手を捕まえきれなかった。

 

 3失点目から5分後、ドリブラーの三笘を投入する。途中からピッチに立った三笘が33分に鋭い切り返しから相手をはがし、ペナルティーエリア内から左足でゴールのニアハイを打ち抜き、何とか1点を返す。終盤にはDF吉田麻也(サンプドリア)を前線に上げるがパワープレーは奏功せず試合終了。日本は53年ぶりのメダル獲得とはならなかった。

 

(文/大木雄貴)