東京オリンピックレスリング男子フリースタイル65キロ級の決勝が7日、幕張メッセホールAで行なわれ、乙黒拓斗がハジ・アリエフ(アゼルバイジャン)に5対4で勝利し、金メダルを獲得した。

 

 決勝のアリエフとの戦い、先にポイントを奪ったのは見事にタックルを決めた乙黒だった。これで2対0とした。しかし、アリエフにバックを取られ2対2で試合を折り返す。第2ピリオドも乙黒がタックルから2点を奪い、さらに相手のチャレンジ失敗でリードを広げ、5対2とした。2分過ぎ、乙黒にペナルティが2つ犯し、アリエフに2点が加算されたものの5対4で乙黒が見事に逃げ切った。

 

 乙黒は18年世界選手権をわずか19歳10カ月、日本男子史上最年少で優勝した逸材だ。その乙黒が、自国開催の五輪でも見事、期待に応えて頂点に立った。

 

(文/大木雄貴)