22日、「FIVB(国際バレーボール連盟)バレーボールワールドカップ(W杯)2007」(男子)第2ラウンド第1戦が、広島グリーンアリーナなどで行なわれた。南米選手権2位の強豪・アルゼンチンと対戦した日本はストレート勝ちを収め、通算成績を2勝2敗とした。
(写真:本来の実力を見せつけた植田ジャパン)

日本 3−0 アルゼンチン
(25−23、25−19、25−24)
 第1セット、日本は出だしよく3ポイントを連取し、リードを奪った。ところが、徐々にサーブレシーブが乱れ始め、攻撃のリズムが崩れていった。アルゼンチンに2ポイント連取を何度も奪われ、とうとう15−16と逆転を許す。だが、日本は諦めなかった。越川優、山村宏太、さらにはセッターの宇佐美大輔と次々とブロックポイントを決め、再びリードを奪った。最後は大学生スーパーエースの清水邦広がバックアタックを決め、25−23で第1セットを取った。

 第2セットもスパイク、ブロック、レシーブ全てアルゼンチンを上回った日本は、徐々に点差を広げていく。それに対し、アルゼンチンは集中力を欠いたプレーに苦しんだ。最後もアルゼンチンのサービスミスで日本がマッチポイントを奪い、6本ポイント差をつけて2セット連取した。

 第3セットは互いに一歩も譲らない接戦となる。この均衡状態を打破したのは、3試合ぶりに先発に起用された越川だった。世界トップクラスのスピードを誇るジャンプサーブで2ポイント連続得点でチームを勢いづかせた。

 しかし、後がないアルゼンチンも粘りを見せる。日本の攻撃の要、清水、越川のスパイクをブロックで止めるなど、ジリジリと追い上げてきた。16−16と同点においつくと、ここから一進一退の攻防戦となった。石島のスパイクが2本連続で決まり、日本がマッチポイントを迎えたが、アルゼンチンはミリンコビックがレフトから強烈なスパイクを決め、またも同点に追いついた。しかし、ここでアルゼンチンは手痛いサービスミス。再びマッチポイントを迎えた日本。最後は石島のありったけの力を込めたジャンプサーブが決まり、日本はアルゼンチンにストレート勝ちを収めた。

 これで通算成績を2勝2敗とした日本。明日は世界トップレベルの高さとスピードを誇るロシアと対戦する。
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