大晦日の「K-1 PREMIUM 2007 Dynamite!!」(31日、京セラドーム大阪)で対戦する船木誠勝(ARMS)と桜庭和志(チーム桜畑)が27日、都内でそれぞれ公開練習を行った。
 都内の桜畑道場(仮)で公開練習を行った桜庭は、スポ根野球漫画「巨人の星」で主人公・星飛雄馬が父・一徹に装着させられた「大リーグ養成ギプス」を思わせる「Dynamite!!(ハイブリッド)養成ギプス」(桜庭)をつけて報道陣の前に登場。桜庭はギプスを装着したままスローな動きで、3分間のミット打ちを公開した。
(写真:5キロのダンベルを顔をしかめて持ち上げる桜庭)
 その後、囲み取材に応じ(星飛雄馬が父に装着させられたのと同様)、「お父さんに言われて、3ヵ月前から付けている。ブラジルにも付けて行きました」と、「巨人の星」のパロディのようなエピソードを語り、「このギプスをつけるとスピードが上がるし、根性がついた。これを外したときが楽しみ。すごく身体が軽く感じると思う」と続けた。

 船木戦が迫ってきたが、「試合前はいつもあまり意識しないようにしている。ゴングが鳴ったら切り替わる」と平常心を強調。練習は順調だといい、「今日、明日と練習して、あとは疲れを抜きます」と話した。

(写真:真剣を手に「気が引き締まる」と船木)
 船木は、東京・日本橋のNPO法人無外流・吹毛会本部道場で公開練習を行った。
 無外流とは、1693年に流祖・辻 月丹が作った剣術(剣法)の流派だといい、NPO法人無外流に所属する吹毛会は、日本橋に常設道場をかまえている。

 船木は、真剣を手にし、古畳の表面を丸めた巻藁(まきわら)斬りを公開。最後は三本切りに挑戦し、三本の巻藁を斬って落とした。

 居合を始めた理由について「体を動かしながら集中できる。無心でしっかり斬れる時は衝撃がないが、少しでも意志が入ると斬れない。パンチの感じに通じるものがある」と語り、公開練習をこの道場に決めたことについては「最後はここにしたかった。真剣を握ると気持ちが引き締まる」と説明した。

 船木にとっては約7年ぶりの試合が迫ってきたが、「試合への怖さは?」との質問には、「ないです」と即答し、続けた。「骨が折れるとか脳しんとうを起こすとか一通りのことは今までのキャリアで経験してきた。試合への恐怖心は全くない。勝敗も怖くない。とにかく早くやりたい」。

 さらに、「7月に復帰宣言をしてから、すごく早かった。あっという間にここまで来た。久しぶりの試合という感じがしないのが不思議。ヒクソンとの試合が、昨年くらいのことのような感覚でいる」と現在の心境を語った。

NPO法人無外流・吹毛会
http://www.iai.gr.jp/

K-1 PREMIUM 2007 Dynamite!!
2007年12月31日(月)大阪・京セラ大阪ドーム
開場13:00、開始15:00(予定)

<決定対戦カード>
田村潔司(日本/U−FILE CAMP)×所英男(日本/チームゼスト)
武蔵(日本/正道会館)×ベルナール・アッカ(コート・ジボアール/フリー)
ボブ・サップ(アメリカ/チームビースト)×ボビー・オロゴン(ナイジェリア/チーム・オロゴン)
メルヴィン・マヌーフ(オランダ/ショータイム)×西島洋介(日本/高田道場)
ズール(ブラジル/ルタ・リブレ)×ミノワマン(日本/フリー)
宮田和幸(日本/フリー)×ヨアキム・ハンセン(ノルウェー/フロントライン・アカデミー)
山本“KID”徳郁(日本/KILLER BEE/HERO’S2005ミドル級王者)×ハニ・ヤヒーラ(ブラジル/アタイジジュニア柔術/ADCC2007優勝)
船木誠勝(日本/ARMS)×桜庭和志(日本/チーム桜畑) ※HERO’ルール
魔裟斗(日本/シルバーウルフ)×チェ・ヨンス(韓国/KAHN GYM) ※K-1ルール 
立川隆史(TRYOUT)×井上由久(武勇会 四国中央支部)

※K-1甲子園 U-18日本一決定トーナメント
HIROYA(フリー/15歳)×藤鬥嘩裟(ふじ・つかさ)(藤ジム/15歳)
久保賢司(立川キックボクシングアカデミー/18歳)×雄大(治政館/16歳)
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