2007年を締めくくる格闘技最大のイベント、「K-1 PREMIUM 2007 Dynamite!!」(31日、京セラドーム大阪)の大会直前記者会見が30日、大阪市内のホテルで開催され、出場予定選手が集結した。魔裟斗とプロボクシングで7度世界タイトルを防衛したチェ・ヨンスとの対決、2年ぶりに「Dynamite!!」のリングに上がるボブ・サップとボビー・オロゴンの予測不能の対決、神の子・山本"KID"徳郁の参戦など、豪華なカードが集まる中、メイン・イベントで桜庭和志と船木誠勝の一戦が実現する。
(写真:メーンで対戦する桜庭(左)と船木)
 今から7年前の2000年は、桜庭と船木の両者にとっては明暗を分ける年であった。そのキーワードは“グレイシー一族”。5月1日、桜庭はホイス・グレイシーに90分の死闘の末、歴史的な勝利を挙げ、一躍スターダムに駆け上がった。しかし同じ月の5月26日、一方の船木は当時400戦無敗のヒクソン・グレイシーに屈辱の失神KO負けを喫し、引退を表明した。
 奇しくも2人は同じ年の38歳、引退後は役者、トレーナー、解説者として活躍する船木は、総合格闘技をメジャースポーツにまで発展させるほど活躍する桜庭の姿を、複雑な思いで見つめていた。
「同じ年の桜庭選手が苦しい思いをしているのに、黙って座って解説しているだけじゃ、つまらない・・・」、今年の7月、現役復帰を宣言し、ついに両者の対決が実現した。
 この7年間、桜庭は超一流の選手と闘い、その非凡な格闘技センスを磨き続けてきた。対する船木は実戦から退きながらも、常に自己修練を怠らなかったが、その実力は未知数である。格闘家としての存在を超え、“サムライ”的な風貌を醸し出す船木が、Dynamite!!のリングでどのような戦いぶりを見せるのか、今から期待が高まる。
 また、「Dynamite!!」で、新たな戦い歴史が誕生する。その名も「K-1甲子園 U-18日本一決定トーナメント」。最近の格闘技ブームで少年の格闘技人口が増える中、ついに18歳以下のファイターによる日本一の座を賭けてのトーナメントが実現した。その中でK−1で4戦4勝のHIROYAの戦いに注目が集まる。

<注目選手のコメント>
魔裟斗
「明日は1分1秒でも早く倒して勝ちたい。世界のボクシングで7度防衛した、そのパンチを肌で感じることが出来るのは、いい勉強になると思います」

ボブ・サップ
「(ボビー・オロゴンに対し)明日は君をKOした時、観衆は喜んでくれるかな?」

ボビー・オロゴン
「勝てるかどうかは分からないが、今までにないパンチを1発、ボブサップ選手の顔面に当てたい」

山本"KID"徳郁
「相手は寝技が得意な選手なんで、自分のペースで戦えば、勝てると思う」

桜庭和志
「一生懸命にがんばりたいと思います。船木選手の技には、すべて気をつけなければならない」

船木誠勝
「明日はメインイベントに恥じないような試合にしたいと思います」


K-1 PREMIUM 2007 Dynamite!!
2007年12月31日(月)大阪・京セラ大阪ドーム
開場13:00、開始15:00

<対戦カード>
【第13試合/HERO'Sルール/1R・10分、2R・5分、延長5分/85キロ契約】
桜庭和志(日本/チーム桜畑)×船木誠勝(日本/ARMS)
【第12試合/HERO'Sルール/5分3R/135ポンド契約】
ハニ・ヤヒーラ(ブラジル/アタイジジュニア柔術)×山本“KID”徳郁(日本/KRAZY BEE)
【第11試合/HERO'Sルール/5分3R】
ボブ・サップ(USA/チームビースト)×ボビー・オロゴン(ナイジェリア/チーム・オロゴン)
【第10試合/K-1ルール/3分3R、延長2R/70キロ契約】
魔裟斗(日本/シルバーウルフ)×チェ・ヨンス(韓国/KHAN GYM)
【第9試合/K-1ルール/3分3R、延長2R】
ニコラス・ぺタス(デンマーク/チーム・スピリットAE)×キム・ヨンヒョン(韓国/テウン会館)
【第8試合/K-1ルール/3分3R、延長2R】
武蔵(日本/正道会館)×ベルナール・アッカ(コートジボアール/フリー)
【第7試合/K-1甲子園 U-18日本一決定トーナメント決勝戦/K-1ルール/3分3R/60キロ契約】
K-1甲子園1回戦�勝者×K-1甲子園1回戦�勝者
【第6試合/HERO'Sルール/5分3R】
田村潔司(日本/U−FILE CAMP)×所英男(日本/チームゼスト)
【第5試合/HERO'Sルール/5分3R】
ミノワマン(日本/フリー)×ズール(ブラジル/B−TOUGH)
【第4試合/HERO'Sルール/1R・10分、2R・5分、延長5分/85キロ契約】
メルヴィン・マヌーフ(オランダ/ショータイム)×西島洋介(日本/高田道場)
【第3試合/HERO'Sルール/5分3R/70キロ契約】
宮田和幸(日本/フリー)×ヨアキム・ハンセン(ノルウェー/フロントライン・アカデミー)
【第2試合/K-1甲子園1回戦 U-18日本一決定トーナメント1回戦�/K-1ルール/3分3R/60キロ契約】
久保賢司(日本/立川キックボクシングアカデミー)×雄大(日本/治政館)
【第1試合/K-1甲子園U-18日本一決定トーナメント1回戦�/K-1ルール/3分3R/60キロ契約】
HIROYA(日本/フリー)×才賀紀左衛門(日本/大誠塾)
【オープニングファイト/K-1ルール/3分3R】
立川隆史(日本/TRYOUT)×井上由久(日本/武勇会・四国中央支部)
【K-1甲子園U-18日本一決定トーナメントリザーブファイト/K-1ルール/3分3R/60キロ契約】
村越凌(日本/湘南格闘倶楽部)×藤本新(日本/大月道場)
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