「やれんのか! 大晦日! 2007」(31日、さいたまスーパーアリーナ)の前日会見が30日、東京・新宿駅東口の新宿ステーションスクエアにて公開で行われた。
 メーンで対戦するエメリヤーエンコ・ヒョードル(ロシア)、チェ・ホンマン(韓国)ほか出場選手が会場に詰めかけた約7000人(主催者発表)のファンの前で大会への意気込みを語った。
(写真:「やれんのか! 大晦日! 2007」に出場する選手たち)
 メーンとなる第8試合で218センチ、160キロの巨漢・チェ・ホンマン(韓国)と対戦するPRIDEヘビー級王者エメリヤーエンコ・ヒョードル(ロシア)は、日本での試合は昨年の大みそか以来、ちょうど1年ぶりとなる。寒空の下、集まったファンの歓声に手を振って応えたヒョードルは、「今回で5回目の日本で迎える大みそかになりました。明日はK-1最強の相手とやることになりましたが、美しい試合をお見せします」と意気込み、一方のホンマンは、「明日の試合、一生懸命頑張ります」と日本語で挨拶した。

 第5試合で対戦するのが、PRIDEウェルター級GP2006王者の三崎和雄(GRABAKA)とHERO′S2006ライへビー級トーナメントを制した秋山成勲(フリー)だ。
 桜庭戦での“ヌルヌル事件”からちょうど1年が経つ秋山が檀上に姿を見せると、会場からはブーイングも起こったが、秋山は「こんな自分でも応援してくれる人たちのために頑張ります」と抱負を語り、久しぶりに日本のファンの前に立ったことについて質問が出ると、「正直、この場に立てるとは思わなかったので充実感を感じている」と答えた。
 一方、ファンから多くの声援が飛んだ三崎は「久しぶりに皆さんの前で試合ができることが楽しみ。皆さんも待ち望んでいたと思うが、選手たちもこの日を待ち望んでいた」と語り、「明日、一人の男とつぶし合います。僕自身、自分の生き方を皆さんの前で、神様の前で示すことができることを光栄に思う。明日は1年を締めくくる最後の日。みんなで最高の1日をつくりましょう」と気合十分に語った。
「PRIDE」の区切りイベントとなる「やれんのか! 大晦日! 2007」――。ファンの思いを背に、ファイターたちが熱い戦いを見せる。

やれんのか! 大晦日! 2007
2007年12月31日・さいたまスーパーアリーナ
開場19:00 開始20:00

対戦カード
<第8試合>
エメリヤーエンコ・ヒョードル(ロシア/レッドデビル)×チェ・ホンマン(韓国/フリー)
<第7試合>
青木真也(日本/パラエストラ東京)×チョン・ブギョン(韓国)
<第6試合>
長谷川秀彦(日本/SKアブソリュート)×桜井“マッハ”速人(日本/マッハ道場)
<第5試合>
三崎和雄(日本/GRABAKA)×秋山成勲(日本/フリー)
<第4試合>
石田光洋(T−BLOOD)×ギルバート・メレンデス(米国/ジェイク・シールズ・ファイティング・チーム)
<第3試合>
瀧本誠(日本/吉田道場)×ムリーロ・ブスタマンチ(ブラジル/ブラジリアントップチーム)
<第2試合>
川尻達也(T−BLOOD)×ルイス・アゼレード(ブラジル/シュート・ボクセ・アカデミー)
<第1試合>
ローマン・ゼンツォフ(ロシア/レッドデビル)×マイク・ルソー(米国)
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