7日、北京冬季パラリンピックのクロスカントリー競技の男子20kmクラシカル立位が国家バイアスロンセンターで行われ、川除大輝(日立ソリューションズJSC)が52分52秒8で金メダルを獲得した。銀メダルは蔡佳雲、銅メダルは邱明洋と中国勢が手にした。そのほか日本勢は、新田佳浩(日立ソリューションズ)が7位、岩本啓吾(土屋ホーム)が13位だった。

 

 日本クロカンの新エースが他を圧倒した。

 

 17人の選手が別々にスタートし、1周5kmのコースを4周するタイムを競った。川除は手足の指が少なく、ストックを持たずに滑走する。両腕を前後に振り、上りでは雪上を走るように進んだ。

 

 1周目は13分3秒1で駆け抜け、2位に8秒差をつけた。1周13分台のペースで滑走し、リードを広げ続けた。フィニッシュタイム52分52秒8は2位に1分半以上の大差。自身2度目のパラリンピックで頂点に立った。

 

 21歳の川除は2010年バンクーバー大会のアルペンスキー・スーパー大回転を制した狩野亮(当時23歳)の記録を塗り替え、冬季パラリンピックにおける日本勢の最年少金メダリストとなった。

 

(文/杉浦泰介)