昨年夏に開催された東京五輪で野球日本代表(侍ジャパン)を金メダルに導いた稲葉篤紀監督(現・北海道日本ハムGM)が『活かして勝つ』を出版しました。監督未経験者ながら、侍ジャパンを「結束」させ、頂点へと導いた道のりが描かれています。稲葉氏のチームマネジメント術は、野球ファンのみならずビジネスパーソンにも必見の内容です!

 

 稲葉篤紀氏メッセージ

<「いいメンバーを集めるのではなく、いいチームを作りたい」。私が日本代表のチーム作りをする上で一貫して目指したことです。経験豊富なだけではなく、個人としての能力が優れているだけでもない。日本代表の勝利のために、自分に何ができるかを考え、持っている力を存分に発揮できる、選手が結束して一つになるチームを作りたい、と考えてきました。東京五輪では、まさしくそのような理想のチームで戦うことができました。

 野球でいえばチームの勝利が最大の目標なりますが、企業や学校、地域の中での「チーム」には、それぞれ「監督」がいて、「選手」がいて、目指すべき「勝利」があるはずです。皆で勝利を目指そうとする様々なチームの方が、東京五輪までの野球日本代表「侍ジャパン」の戦いぶりから少しでも何かを感じていただければ幸いです>

(まえがき、より抜粋)

 

かしてつ』

○一章 代表監督就任から五輪まで

○二章 決戦へ

○三章 出会った監督たち

○四章 侍ジャパンの関係者たちに聞く

○五章 <対談>監督という役割 井上康生

 

(中央公論/定価:1600円+税/稲葉篤紀著)

 

(文/杉浦泰介)