小池真理子は3人制バスケットボール(3x3)のTOKYO DIME女子カテゴリーで今シーズンからキャプテンを務める。身長178cmの高さを生かし、インサイドで力を発揮しながらアウトサイドからの2Pシュートも得意とする万能型スコアラーだ。

 

 彼女の所属するTOKYO DIMEは東京都渋谷区をホームタウンとする3x3のプロチームである。男子チームは2014シーズンからスタートし、その4年後に女子チームが誕生した。小池がチームに加入したのは19シーズンからだ。彼女は元々、5人制バスケプレーヤーだった。ユニバーシアード日本代表に選ばれたことや、女子バスケの国内最高峰リーグ「Wリーグ」でのプレー経験もある。

 

 3x3転向5シーズン目、TOKYO DIME加入4シーズン目にして、チームのキャプテンを任された。今年4月14日にリリースされたチームの公式HPで契約合意を発表し、こう意気込みを述べている。

<今季は『DIME女子第2章』のはじまりとなるシーズンとなります! バスケができる環境に感謝の気持ちを忘れず、今季も3x3の魅力や楽しさをたくさんの人に伝えていきたいです!>

 

 小池が「第2章」という言葉を用いたのには理由がある。

「昨シーズンまででTOKYO DIME女子の第1章が完結した感覚がありました。今シーズンは初代のメンバー全員が退団したり、コーチに転身したりで、全く新しいチームになる。私自身、キャプテンというタイプではないので、不安はありますが、プレーで引っ張りつつ、勝つために必要な厳しさも若手たちには伝えていきたい。その意味では自分にとって今シーズンはチャレンジになると思っています」

 

 万能型スコアラー

 

 新たな章に突入するとはいえ、チームを劇的に変えるつもりはない。

「ファンやスポンサーに対し、結果を出すことで恩返しする。それが選手の一番やるべきこと。まずは勝ちにこだわっていく」

 チームとしての誇り、責任は変わらず持ち続ける。チームにおける立ち位置が変わっても、小池のコート上での役割は引き続き得点をとることである。

 

 冒頭で述べたように、シュートエリアを絞られても、それほど苦にしないタイプの万能型スコアラーだ。「昔からドリブルが苦手だったのでシュートを決めるしかなかった」。それが彼女の生きる道だった。身長は高い方だが、フィジカルで圧倒するゴリゴリのパワー系ではない。ディフェンスに背を向けて放つバックシュートを武器とするなど、どちらかと言えばテクニック系に分類される。中を警戒されれば、外から。2Pシュートを確率良く決められること持ち味だ。シュートレンジの広さは、味方にとって頼もしい限りだろう。

 

 今シーズンからTOKYO DIME女子のアドバイザリーコーチである森本由樹は、創設時から昨シーズンまでキャプテンを務めていた。小池のプレーヤーとしての長所を聞くと、彼女も万能性を挙げる。

「シュートタッチが柔らかく、ゴール下ではスナップ系のシュートを決め、アウトサイドからのシュートも巧い。中からも外からも打てるので、ディフェンス側はどちらを絞っていいか、判断が難しい。敵からすれば厄介な選手です。一方、味方目線で言えばパスを出す時、多少ボールが逸れても捕ってくれる安心感があります」

 

 小学4年時にミニバスを始めてから、小池のバスケ人生はスタートした。だが、この道一筋と歩んできたわけではない。実は2度の空白期間があるのだ。彼女が生まれ育ったのは愛媛県伊方町で紡がれたバスケ人生の1章目とは――。

 

(第2回につづく)

 

小池真理子(こいけ・まりこ)プロフィール>

1987年7月23日、愛媛県伊方町生まれ。小学4年でミニバスケを始める。中学ではバレーボール部に所属。八幡浜高校でバスケットボール部に入った。国民体育大会の愛媛県代表に選ばれ、ベスト8進出に貢献する。鹿屋体育大進学後、1年時から出場機会に恵まれる。4年時にはユニバーシアード日本代表にも選出された。卒業後はトヨタ自動車アンテロープスに入団し、Wリーグで3シーズンプレーした。現役引退後、約5年のブランクを経て3x3に転向。2018年、SHIBUYA SANKAKに加入し、翌年よりTOKYO DIMEに移籍。21年には3x3.EXE PREMIER2021でMVPにも輝いた。今シーズンよりキャプテンを務める。中からも外からもシュートを決められる万能型スコアラー。ポジションはPF、C。身長178cm。背番号71。

 

(文・写真/杉浦泰介)

 

 

 

 

 

 

 


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