16日、石川ミリオンスターズが1ゲーム差に迫っていた2位・富山サンダーバーズとの直接対決に勝利し、記念すべき北信越BCリーグの初代チャンピオンに輝いた。
 石川が勝てば優勝が決まり、負ければ富山との優勝争いが最終戦にまでもつれ込む、今季最後の直接対決は、18安打の猛攻で、今季最多となる16点を叩き出した石川が圧勝した。

 石川の優勝への執念は初回から表れた。シーズン途中から先発の一角を担い、9月には初のリーグMVPを受賞した石川・都卓磨が初回を三者凡退に打ち取り、最高の滑り出しを見せると、その裏、打線がいきなり爆発。先頭打者の内村賢介が四球で出塁すると、盗塁、相手投手の暴投で一気に3塁へ進んだ。すかさず2番・山出芳敬がタイムリー2塁打を放ち、内村が先制のホームを踏んだ。さらに5番・松岡慎弥が2ランを放つなど、この回一挙に3点を追加した石川は、早くも4点のリードを奪った。

 一方、強打が自慢の富山も2、3回と2点ずつを挙げ反撃。4回表を終わって5−4と石川のリードはわずかに1点となった。しかし、中盤以降も石川打線の勢いは止まらなかった。6回には打者一巡の猛攻で5点を奪うなど、結局18安打を放ち、16得点を奪った。

 投げては都が8回を投げて5失点を奪われるも、最後は守護神・高田泰史が無失点に抑えて、石川の初代チャンピオンが決定した。
 優勝した石川は四国アイランドリーグの年間チャンピオンに輝いた香川オリーブガイナーズと、今度は独立リーグ王者の座をかけて、20日からグランドチャンピオンシップを戦う。


10月16日(火)
 今季最多の16得点で大勝! (石川13勝9敗2分、石川県立野球場、3,724人)
富山サンダーバーズ    5 = 022000010
石川ミリオンスターズ   16 = 41020513×
勝利投手 都(10勝4敗)
敗戦投手 萩原(6勝3敗)
本塁打  (富)野原14号2ラン、草島11号ソロ
       (石)松岡8号2ラン

<順位表> 勝   負   分   勝率   差       
 石川   42   22   7  .656  優勝
2 富山   42   26   3  .618  2.0
3 信濃   31   34   6  .477  9.5
4 新潟   18   51   2  .261  15.0