北信越BCリーグでは、9月度のリーグ月間MVP受賞選手を発表。投手部門では石川ミリオンスターズの都卓磨選手が、野手部門では新潟アルビレックスBCの根鈴雄次選手が選ばれ、両選手ともに嬉しい初受賞となった。
【投手部門】都卓磨(石川ミリオンスターズ)初
        6試合(36回1/3) 4勝0敗0S 防御率1.49 26奪三振 完投2
<プロフィール>
1979年4月14日、東京都出身。駒場学園卒業後は国士舘大へ進学。同大在学中から相模原クラブに所属し、昨年は茨城ゴールデンゴールズで主にリリーバーとして活躍。176センチ、75キロ、左投左打。最大の武器はフォークだが、スライダー、チェンジアップなどの多彩な変化球でカウントを稼ぐことができる。

 7月1日の富山戦では高校時代以来初の先発マウンドに上がり、8回1/3を投げて3失点とまずまずのピッチングを見せた。先発の経験を積み重ねるごとに、これまで力に頼っていたピッチングから、低めへのコントロールを重視した巧みなピッチングへ。今やエース・蛇澤敦とともに先発の柱として、また貴重な左投手としてチームに大きく貢献している。


【野手部門】根鈴雄次(新潟アルビレックスBC)初
        15試合52打数22安打 打率.423 本塁打3 打点19 盗塁0
<プロフィール>
1973年8月9日、東京都出身。日大藤沢高を中退後、米国留学を経て20歳で新宿山吹高に再入学。法政大では東京六大学リーグ史上2人目の代打逆転サヨナラホームランを放つなど活躍した。卒業後、海外のリーグでプレーし今年、プレーイングコーチとして新潟アルビレックスBCに入団。通算成績でも打率(.394)と本塁打(10)はリーグ2位を誇り、打点(59)もリーグ3位。175センチ、98キロ、左投左打。

 これまで「ファンが選ぶ月間MVP」には2度選出されたが、リーグでのMVPは今回が初めて。チームとしても初の受賞者となった。5カ国11球団を渡り歩き、洗練されたバッティングはリーグでも1、2位を争う。特にスイングの速さはピカイチで3割以上が長打だ。


 さらに、「ファンが選ぶ月間MVP」として各チームから次の選手が選ばれた。

【石川ミリオンスターズ】山出芳敬(内野手)初
               17試合58打数16安打 打率.276、本塁打0、打点8、盗塁1
<プロフィール>
1983年4月3日、石川県出身。星稜高時代には県大会準優勝。卒業後、京都学園大を経て茨城ゴールデンゴールズへ。現在、通算打率(.3045)はリーグ9位。長打力はないが、ここぞというときの勝負強さに定評がある。174センチ、74キロ、右投右打。

(ファンからの声)
「引き分けにはなりましたが、9月29日(土)、金沢市民野球場で行われた信濃グランセローズとの21回戦。中軸が打てない中、2塁打を打ち、1人気を吐いてチャンスを作り、中軸へつなぐ2番の役目を果たしていました」

【富山サンダーバーズ】井野口祐介(外野手)2度目
               12試合51打数16安打 打率.276 本塁打0、打点8、盗塁1
<プロフィール>
1985年3月14日、群馬県出身。桐生商、平成国際大を経て今年、富山サンダーバーズに入団。桐生商時代には夏の甲子園に出場。2回戦で遊学館(石川)と対戦し、1番・センターで先発出場。4打数2安打の成績を残したが、チームは3−8で敗れた。180センチ、85キロ、右投右打。

(ファンからの声)
「9月16日(日)の小矢部での2HRはすごい! 場外HRだったのでなおさら」
「ここぞ! という時のヒットが魅力!」


【信濃グランセローズ】佐藤広樹(投手)初
              4試合(33回)2勝1敗0S 防御率1.09 18奪三振
<プロフィール>
1986年8月30日、東京都出身。安田学園3年時にはエースとして東東京大会ベスト4進出の立役者となった。卒業後、05年より四国アイランドリーグの徳島インディゴソックスでプレーした。長身から投げ下ろす130キロ台後半のストレートとキレのあるスライダーが武器。184センチ、84キロ、右投右打。

(ファンからの声)
「勝ち星は2つと伸びませんでしたが、月間防御率は1.09と抜群でした。佐藤投手先発の試合は本当に安心して観ていられます。これからも、エースと呼ぶに相応しいピッチングを期待します!」
「9月は正直グランセローズの投手陣は調子がいいとは言えない中で完投試合をしてくれてとてもチームに貢献してくれたと思います」


【新潟アルビレックスBC】根鈴雄次(内野手)3度目
(ファンからの声)
「4割を超える打率と3本のHRはチーム一! これからもアルビを引っ張っていってほしいです」