10月3日(金)
◇上信越地区(第2戦)
 2試合連続完封勝ち(群馬2勝0敗、三條機械スタジア、1,153人)
群馬ダイヤモンドペガサス   5 = 000040100
新潟アルビレックスBC     0 = 000000000
勝利投手 大木(1勝0敗)
敗戦投手 藤井(0勝1敗)
 第1戦で勝利し、地区優勝に王手をかけた群馬が、一気に優勝を決めた。
 序盤は群馬の大木拓朗と新潟の藤井了が白熱した投げあいを演じ、互いに4回までゼロ行進が続いた。試合が動いたのは5回表。先頭打者の小西翔が相手内野エラーで出塁すると、これをきっかけとして群馬打線が一気にたたみかけた。無死一、二塁から8番・川村修司が先制タイムリーとなる二塁打を放つと、さらに4者連続安打で3点を追加した。

 これで試合の流れは一気に群馬に傾く。7回表にも相手エラーで1点を加点した群馬。投げては大木が7回まで散発5安打で無失点に抑えた。その後もリリーフ陣が危なげない投球で新潟打線を翻弄する。

 新潟も最終回、2死ながら2者連続安打で得点のチャンスをつかむも、後続が続かず。結局、2試合連続で群馬が完封勝ちを収め、球団設立1年目にして地区優勝を決めた。

◇北陸地区(第2戦)
 富山、石川の猛追をかわし優勝決める(富山1勝1敗、アルペンスタジアム、1,099人)
石川ミリオンスターズ   4 = 010000012
富山サンダーバーズ   5 = 30000011×
勝利投手 田中(1勝0敗)
敗戦投手 蛇澤(0勝1敗)
セーブ   木谷(1S)
本塁打  (石)平泉1号ソロ
(富)町田1号2ラン

 第1戦とはうってかわって、打撃戦となったこの試合、富山が猛追する石川を振り切り、1点差で競り勝った。
 先制したのは富山だった。2死二塁から4番・野原祐也が先制タイムリーを放つと、負けじと5番・町田一也が2ランを放ってみせた。

 石川も2回表、すぐに1点を返し、2点差とする。試合はそのまま膠着状態となった。均衡が敗れたのは7回裏、初回に2ランを放った町田がセンター前へタイムリーを放ち、富山に1点が追加される。
 すると、この1点をきっかけに、終盤は点の取り合いとなった。8回表、石川が今度は4番・平泉悠に一発が飛び出し、1点を返すと、富山もその裏、1点を挙げる。

 富山3点リードで迎えた9回表、石川は逆転を信じて猛追する。この回から変わった富山の小園司に対し、先頭打者の8番・内田享良がいきなり二塁打を放った。これに動揺したのか小園は四球と暴投で無死二、三塁のピンチをつくってしまった。
 ここで富山は投手を木谷智朗にスイッチした。だが、その木谷の2球目を8番・松岡慎弥がセンターへ。三塁ランナーの内田が生還し、2点差とした。さらに9番・大川裕士
はは四球を選び、1死満塁と一打同点のチャンスを得る。

 しかし、1番・戸田衛が初球をひっかけ4−6−3の併殺に。その間に三塁ランナーが返って1点差としたものの、続く2番・山出芳敬はセカンドフライに倒れてゲームセット。富山が1点差を守りきって、地区優勝を果たした。

 これで7日からのリーグチャンピオンシップでは群馬と富山が対戦することが決定した。レギュラーシーズンの2チームの対戦成績は富山3勝2敗1分とほぼ互角。果たしてどちらがリーグを制するのか。