第52回日本プロスポーツ大賞受賞式典が2日、都内で行われた。大賞にはプロボクシングバンタム級で4団体統一王者の井上尚弥が選ばれた。また、特別賞にはサッカー日本代表の森保一監督が、殊勲賞とNHK賞には東京パラリンピックで車いすテニス男子シングルス金メダリストの国枝慎吾さん(先月現役引退)が選出された。

 

 今年度、もっとも活躍したプロスポーツ選手や、団体に贈られる「日本プロスポーツ大賞」。井上はこう喜びを語った。

 

「昨年は3団体統一戦、4団体統一戦と勝利でき、リング上で素晴らしい景色を見ることができました。今年は階級を上げてさらなる挑戦となりますが、ボクサーとして、またプロスポーツを引っ張っていく1人として、国民の皆様に熱狂してもらえるような試合を見せられるように精進してトレーニングに励みたいです」

 

 殊勲賞とNHK賞を受賞した国枝慎吾さんは「プロスポーツの中で、昨年のウィンブルドン優勝などを評価してもらえたことを嬉しく感じています」と述べた。そして、現在は「趣味の範囲ですが、水泳やバスケットなど新しいことに挑戦できていることが楽しい」と笑顔で語った。

 

 特別賞には、昨年のサッカーカタールW杯で優勝候補だったドイツやスペインを破り日本代表をベスト16に導いた森保監督が選出された。サッカーの指揮官は、国際試合を控える他団体にエールを送った。

「W杯で優勝経験がある強国と戦っても日本は勝てるんだ、と選手たちがみせてくれました。今年もいろいろなスポーツ団体が世界に挑みますが、スポーツ仲間として日本が世界で戦って勝っていけるんだと、我々の活動を通して感じてもらえたら嬉しいです」

 

(文/大木雄貴)