女子5000m・田中希実、12位 日本男子リレー陣は4継で決勝進出 ~世界陸上東京大会~
20日、東京2025世界陸上8日目のイブニングセッションが東京・国立競技場で行われた。女子5000m決勝は田中希実(ニューバランス)が15分7秒34で12位。23年ブダペスト大会に続く2大会連続入賞は届かなかった。優勝はパリオリンピック2冠(5000m、1万m)&世界記録保持者(同)のベアトリス・チェベト(ケニア)。14分54秒36で制し、今大会も1万mとの2冠達成した。女子七種競技はアナ・ホール(アメリカ)が6888点で、女子やり投げ決勝はユレイシ・アングロ(エクアドル)が65m12で初優勝した。

(写真:女子5000mはケニア勢がワンツー ©Dan Vernon for World Athletics)
リレー種目(男女4×100m、男女4×400m)の予選を実施。日本は小池祐貴(住友電工)、栁田大輝(東洋大学)、桐生祥秀(日本生命)、鵜澤飛翔(JAL)のメンバーで臨んだ男子4×100mリレーは、38秒07で第2組3位に入り、着順(各組3位以内)での決勝進出を決めた。中島佑気ジョセフ(富士通)、佐藤風雅(ミズノ)、吉津拓歩(ミキハウス)、今泉堅貴(内田洋行AC)の男子4×400mリレーは第2組6位(2分49秒74)で予選敗退となった。
田中にとって自身4度目の世界陸上は2種目で入賞なしに終わった。それでもミックスゾーンでのコメントは清々しいものだった。他を圧倒した日本選手権は、霧の中にいるような表現で苦悩を語っていたが、この日は違った。
「今日は本当に反省の余地がないというか、完敗だったと思う。“ああすればよかった、こうすればよかった”という言い訳ができないぐらいの力負け。等身大の自分を全部見せられてすっきりした」
予選とは打って変わって後方待機で臨んだ。
「本当の実力を証明するには決勝で一番自分が楽しく、自分らしく走ること(が必要)だと思った。迷いだったり怖さが顔を出してしまったけど、そこで絶対引かないっていうことが今日できた。結果は最後ヘナヘナになってしまったけど、今日の私の等身大の実力は出せたと思う」
残り2周で4番手に浮上したが、ラスト1周のスパート勝負で後続にかわされ、12番目にゴールした。
この“完敗”で彼女の中の霧が晴れたわけではないかもしれない。だが、一筋の光が射した、そう思わせるミックスゾーンでの受け答えだった。
(文/杉浦泰介)