二宮清純: アスリートが語るテングジャーキー、今回のゲストはプロボクシングでライトフライ級、フライ級、バンタム級の世界3階級制覇を成し遂げた“亀田3兄弟”の長男、亀田興毅さんです。
亀田興毅: よろしくお願いします。

 

二宮: 株式会社鈴商のイチオシ商品「テングビーフステーキジャーキー」をいただきながら、現役時代の話や、現在の趣味について伺います。
亀田: 元々、肉が大好きなので今日の対談はとても楽しみにしていました。

 

二宮: いくつか種類がありますが、まずは定番の「レギュラー」タイプから。
亀田: うまいっ! テングビーフステーキジャーキーはどこの部位を使っているんですか?

 

二宮: 牛の赤身もも肉を使っているそうです。
亀田: 昔から赤身肉が大好きなので、嬉しいです。今は赤身肉ブームで焼肉屋に行くと、どこも品揃えが豊富ですが、身近なジャーキーもそうだったとは……。これは新たな発見でした。

 

二宮: もう1種類、ピリッと胡椒の効いた「ホット」タイプも。
亀田: おおっ! これは刺激的でうまい。ビーフジャーキーだけを食べるならこの「ホット」タイプが好みですね。お酒のつまみとしてならオーソドックスな味の「レギュラー」タイプが僕は好きかなァ。それにしても……。

 

二宮: ビーフジャーキーをじっと眺めて、どうしました?
亀田: いや、減量中のボクサーの体、ビーフジャーキーみたいなんやろうなァ、なんて(笑)。

 

 シャワーで体重増加!?

 

二宮: 減量中のボクサーはジャーキーくらい乾いている、と。
亀田: もうね、全身、カラッカラなんですよ。これは大袈裟に聞こえるかもしれませんが、シャワーを浴びただけでも体重が増える時があるんです。

 

二宮: ええっ!? もしかして皮膚から水分を?
亀田: ホンマ、干からびている状態やと皮膚から吸収してしまうんでしょうね。トイレに行っても何も出ない、ツバも出ないくらいやとシャワーを浴びただけで増量してしまうんです。

 

二宮: 話を聞くだけで減量の過酷さが伝わってきます。亀田さんはライトフライ級、フライ級、バンタム級と階級を上げました。一番、減量がきつかった時期は?
亀田: しんどかったのは最初に世界チャンピオンになったライトフライ級の時です。あの頃はまだ19歳。減量やコンディショニングに関する知識がほとんどなかったし、言うたら勢いだけでやっていましたから。

 

二宮: 飲まず食わずじゃ体に悪い。減量には計画性が必要ですね。
亀田: その通りです。やっぱり経験の差は大きい。もっと体のメカニズムを勉強していたらすんなり体重を落とせたかな、と今になって思います。一番スムーズに減量ができたのっていつだと思います?

 

二宮: うーん、いつでしょう。
亀田: 昨年、1度だけリングに復帰しましたが、あの時が一番計画通りに、完璧に体重を落とせたんですよ。

 

二宮: それなら引退する必要なかったんじゃないですか(笑)。
亀田: いやいや。減量とリング上の戦いではまた別ですから。でも、減量はホンマにスムーズでした。新たに得た知識や自分の経験を踏まえて「自分の体で実験してみよう」と思って取り組んだらうまくいったんです。

 

二宮: 具体的には何を取り入れたんですか?
亀田: ダンベルなどで負荷をかける筋力強化を加えたことが奏功した気がします。

 

二宮: 筋肉をつけ過ぎると体が重たくなってしまうという理由でダンベルを使うトレーニングに否定的な人もいますね。

亀田: えぇ。まぁ、一度引退しているし、失敗してもいいや、くらいの気持ちで取り組んだんです。そうしたら良質な筋肉がつき、代謝が上がり減量もうまくいきました。「コレ、もっと前からやれていれば良かったんちゃうん!?」なんて(笑)。

 

二宮: 昔、ボクシングの劇画では水道の蛇口を針金で縛る描写がありました。
亀田: 僕の場合、減量が終盤に差し掛かるとコンビニでブワーッと大好きなゼリーとかをたくさん買ってました。計量が終わったら、食べてやる! と思って。それを冷蔵庫に入れて、ただぼーっと眺めていました。

 

 リバウンドの目安

 

二宮: 前日計量が済んでからそのゼリーを食べるのを楽しみにしていたんですね。
亀田: それが、買うだけ買って全然食べない(笑)。カラカラに体が乾いていると大好きなゼリーより結局、味のない水が一番飲みたくなるんです。だから冷蔵庫のものは家族が食べるのが常でした。

 

二宮: 試合当日に、随分体が大きくなっているボクサーもいますね。
亀田: おりますね。僕はあんまり体を大きくさせ過ぎるとフットワークが鈍るので、そこまでリバウンドさせなかったですけど。

 

二宮: リバウンドさせる、させないはファイトスタイルに密接に関係しているんでしょうね。亀田さんは足を使うタイプでした。
亀田: パワーを重視するタイプやったら、思いっきり体重を増やしてもいいんですが、僕みたいなタイプは必ずしも体重を増やせばいいというわけではないんです。

 

二宮: リバウンドの目安は何キロくらい?
亀田: 3.5キロから4キロくらいでしょうか。海外の選手は8キロ、9キロ平気で増やしますよ。

 

二宮: 8キロ!? そうなると単純計算でも5つか6つくらいは階級が違ってきますね。
亀田: 僕の経験上、そういう選手はボディが弱かった。

 

二宮: 体を大きくすることに対しては、一長一短があるわけですね。
亀田: はい。軽く触れるくらいの力加減でボディを打ったら相手が「うぉぉぉぉ」と苦しそうに痛がるんです。戦いながら「こんなんで効いてんのかいぃぃっ!?」とツッコミを入れたくなるほどでしたよ。

 

二宮: ところで、亀田さんとは先日、ウイスキーの種類を当てるテレビ番組の企画で共演しました。結果は私の敗戦……。
亀田: その節はお世話になりました。勝ったといってもボクシングで例えるとラッキーパンチが当たっただけです。現役時代はラッキーパンチ、当たらんかったのに。

 

二宮: ラッキーだけじゃないでしょう! ウイスキーは現役を退いてから嗜むようになったんですか。
亀田: そうです。知り合いに勧められて1年半くらい前から飲むようになりました。最初は独特の香りが苦手でしたが、何回か飲んでいるうちに「アレ、イケるわ」と。

 

二宮: 最初に美味しいと思ったウイスキーは?
亀田: ラガヴーリンというスモーキーな香りのものです。それから、ずっとアイラ島のウイスキーにハマっています。

 

二宮: アイラはスコッチウイスキーの有名な蒸留所がたくさんある島です。どれもスモーキーな香りのするウイスキーですね。
亀田: 人によって好き嫌いがわかれますよね。だから“ウイスキー界の亀田家や!”なんて思っています(笑)。

 

「100歳」まで生きる!

 

二宮: ウイスキーのつまみは?
亀田: よく食べるのはオイルサーディンです。ジャーキーをかじりながらウイスキーを飲むのも好きですよ。

 

二宮: 赤身肉といい青魚といい、元ボクサーだけあって食べ物には気を使っていますね。
亀田: 1度きりの人生、健康な状態で3ケタまで生きたいんです。毎晩、お酒を飲んでいるヤツが「何、言うてんねん!?」と思われるかもしれませんけど(笑)。

二宮: 人生100年時代ですからね。
亀田: お酒も楽しみながら100歳まで生きたいですね。70歳くらいのポテンシャルで100歳まで頑張りたい。

 

二宮: 今もトレーニングは続けているんですか。
亀田: 現役時代にやり過ぎたせいか、もう飽きてしまってパッタリです。

 

二宮: それにしては体型が変わらない。
亀田: 現役時代、試合がない時は60キロから62キロくらいでした。今は58キロから59キロです。食べる量があまり多くないから太らんのかなァ。夜は会食などが入るので食べますが、日中は朝と昼を兼ねておにぎり1個か、納豆ご飯をちょこっと食べる程度です。

 

二宮: 現役を退いてお酒も飲めるようになり、減量を気にせず、好きなものも食べられるようになった。亀田さんの第2の人生はこれからですね。
亀田: いろんなことがありますけど「人生、楽しんだろっ!!」と思っています。元々、現役は30歳くらいで辞めると決めていました。30歳から40歳のセカンドキャリアをどう過ごすかで、人生の充実ぶりが変わってくると思うんです。

 

二宮: セカンドキャリアではぜひ、ウイスキーと一緒にビーフジャーキーも楽しんでください。
亀田: ビーフジャーキーは赤身肉やから高たんぱく低カロリーでしょう。もっと現役の時に食べていれば……。もっと早く教えてくださいよ! これからは晩酌する時にいただきます。

 

亀田興毅(かめだ・こうき)プロフィール>

1986年11月17日、大阪府生まれ。“亀田3兄弟”の長男。2003年12月、プロデビュー。WBA世界ライトフライ級、WBC世界フライ級、WBA世界バンタム級と日本人で初めて3階級制覇を達成した。2015年10月に現役引退。2018年5月に復帰したが、同年11月、自身のブログで引退を表明。プロ成績35戦33勝(18KO)2敗。サウスポースタイル。身長165.9センチ。愛称は“浪速の闘拳”。現在はタレントとして多岐にわたり活躍している。

 

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(構成・写真/大木雄貴)


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