1日、第67回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)が群馬県庁駅前を発着地点に7区間全長100kmで行われ、昨年優勝のHondaが史上7チーム目となる2連覇を達成した。優勝タイムは4時間47分6秒。2位は46秒差で富士通、3位には2分4秒差でトヨタ自動車が入った。33年連続45回目の出場を決めていた安川電機は選手の新型コロナウイルス感染が判明したため2日前に出場を辞退。大会は36チームによって争われた。

 

 エース不在もものともせず、HondaがV2を果たした。創部51年目の初優勝から1年。昨年のメンバーからはエース区間4区を走った東京オリンピック&世界選手権オレゴン大会1万m代表の伊藤達彦が欠場、アンカーの7区を任された土方英和は旭化成に移籍した。区間賞は1人だけだったが、5区間で区間3位以内と安定した力で他チームを振り切った。

 

 12.3kmの1区は5秒差内に10人、15秒差内に20人と混戦を極めた。ラストの直線、叩き合いを制したのはGMOインターネットグループの村山紘太だ。懸命に腕を振り、自身初の区間賞を獲得。Hondaの小袖英人、ヤクルトの太田直希とはタイム差なしで、2区のギデオン・ロノに襷を渡した。

 

 外国人の起用が可能なインターナショナル区間の2区は、7区間中最短の8.3kmを走るが、タイム差が少ない状態で襷を受け取るため、ごぼう抜きが起こりやすい区間でもある。ここでトップ3は丸々入れ替わった。1位・SUBARUはキプランガット・ベンソンが11人、2位・三菱重工はキプラガット・エマヌエルが9人、3位・九電工はベナード・コエチが22人を抜いた。コエチは2年連続区間賞。その一方でGMOインターネットグループが17つ、Hondaとヤクルトが5つと順位を落とした。

 

 3区(13.6km)もトップ3が変わる。2位の三菱重工が1位のSUBARUを抜き、7位のHondaが3位に浮上した。また8年ぶりのニューイヤー駅伝出場となった大迫傑(Nike)は11人抜きの快走でGMOインターネットグループを7位に押し上げた。区間賞はトヨタ自動車の太田智樹。10㎞通過は日本記録(27分18秒75)を上回るペースで駆け抜け、大迫を上回る18人抜きで優勝争いに食い込んだ。

 

 最長22.4kmのエース区間4区でHondaがトップに躍り出た。小山直城は序盤、三菱重工・井上大仁の独走を許したが、11km過ぎに2位集団に加わり、残り4kmで19年から2年連続でこの区間の区間賞を獲得した井上に追いついた。最後は井上を振り切り、12秒差をつけて襷を渡した。4区区間賞はカネボウから社名が変わったKaoの池田耀平。昨年区間記録を塗り替えた細谷恭平の2年連続区間賞を阻止した。

 

 トップで襷を受けた青木涼真は5区(15.8km)でリードを広げる。伊藤と同じ東京オリンピック&世界陸上の日本代表(青木は3000m障害)。昨年も5区でHondaの初優勝に貢献した青木は、今年も安定した走りでチームを牽引する。区間賞を獲得し、2位との差を44秒に広げた。2位は今江勇人が区間3位の走りでGMOインターネットグループを、3位には塩尻和也が区間2位の走りで富士通を押し上げた。

 

 11.9kmの6区は昨年区間賞の中山顕がリードをわずかに広げ、7区(15.7km)をアンカー木村慎が影を踏ませぬまま誰より早くフィニッシュテープを切った。層の厚さを見せつけ、リッカーミシン、旭化成、鐘紡(現・Kao)、エスビー食品、コニカ(現・コニカミノルタ)、トヨタ自動車に次ぐ6チーム目の連覇を達成した。

 

(文/杉浦泰介)