男子110mハードル・村竹が5位、男子走り高跳び・赤松が8位入賞 パリ五輪入賞者が実力示す ~世界陸上東京大会~

facebook icon twitter icon

 16日、東京2025世界陸上4日目が東京・国立競技場で行われ、男子110mハードル決勝は村竹ラシッド(JAL)が13秒18で5位に入った。村竹は24年パリオリンピックの5位に続き、世界大会2度目の入賞。優勝はコーデル・ティンチ(アメリカ)が12秒99で制した。男子走り高跳び決勝は赤松諒一(SEIBU PRINCE)が2m24で8位入賞。赤松は2大会連続2度目、オリンピック合わせれば3度目の入賞となった。瀬古優斗(FAAS)が2m20で10位だった。優勝は2m36を跳んだパリオリンピック金メダリストのハミシュ・カー(ニュージーランド)。

 

(写真:男子110mハードルはアメリカ、ジャマイカのスプリント強豪国が表彰台を占めた ©Mattia Ozbot for World Athletics)

 また日本勢は男子400m準決勝で中島佑気ジョセフ (富士通)が第3組2位(44秒53)に入り、着順(各組2位以内)での決勝進出を決めた。日本勢の同種目ファイナリストは1991年東京大会の高野進以来。男子800m予選で落合晃(駒澤大学)が第5組7位、全体45位の記録(1分46秒78)で予選敗退。女子三段跳び予選は髙島真織子(九電工)、森本真理子(オリコ)はいずれも12位以内に入れず決勝に進めなかった。

 

「パリが終わってからの1年間、本当に“メダルを獲ってやるんだ”と練習を積み重ねてきた。12秒を出して世界の強豪選手とも渡り合い、自分なりにメダルを獲るための根拠を積み上げてきたんですが、結果叶わなかった。“何が足りなかったんだろう”という気持ちです」

 ミックスゾーンでそう肩を落とした男子100mハードルの村竹。3位との差は0.06秒だった。昨年のパリオリンピックで5位入賞に続く、かつて日本にとって“世界から一番遠い”と呼ばれた種目で世界大会2連続入賞も満足はしていない。

 

 準決勝第3組2位に入り、着順(各組2位以内)での決勝進出を決めた。準決勝でマークしたタイム13秒17はファイナリスト8人の中で3番目の好記録だ。自己ベスト12秒92は今季世界2位。周囲からもメダルが期待された中、迎えた決勝だった。

 

 号砲が鳴って一斉にスタート。序盤は出遅れたかに見えたが、前を行くライバルたちを追い上げた。しかし猛追実らず5位でフィニッシュ。大型ビジョンに表示される自身の順位を見届けると、大の字で寝転んだ。終了直後のTBSのインタビューエリアで号泣。表彰台は届きそうで届かなかった。

 

「全部丸め込んで何年かかっても、この脚が許す限り、メダルを狙い続けたい」

 23歳のハードラーは雪辱を誓った。

 

(写真:男子走り高跳びはカーが世界陸上でニュージーランド初の同種目金メダルをもたらした ©Christel Saneh for World Athletics)

「入賞できてうれしい気持ちもあるけど(メダルの)目標が達成できなかった。悔しい気持ちの方が大きいです」とは男子走り高跳びの赤松だ。23年ブダペスト大会は8位、昨年のパリオリンピックは5位と着実に順位を上げてきた。今大会、予選は通過ラインの2m25を1回の試技でクリア。決勝進出を果たした。

 

 予選から2日後の決勝は2m24を2回目で成功した。だが、2m28は3本失敗。「腰の抜きが足りず、幅のない跳躍になってしまった」と反省。メダル争いに加われなかったものの、世界大会は3大会連続入賞だ。「世界で戦えるようになってきたとは思いますが、記録はまだまだ弱い」と30歳のジャンパーは足元を見つめつつ、更なる飛躍を目指す。

 

(文/杉浦泰介)

 

facebook icon twitter icon
Back to TOP TOP