環太平洋大女子、12年ぶり2冠 男子は東海大が連覇 〜全日本学生柔道体重別団体優勝大会〜

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 2025年度全日本学生柔道体重別団体優勝大会(男子27回、女子17回)が兵庫・ベイコム総合体育館で行われた。女子は環太平洋大学が東海大学を2対1で下し、4年ぶり6度目の優勝。全日本学生柔道優勝大会に続く今季2冠で、同大にとって12年ぶり2度目の栄冠を獲得した。男子は東海大が天理大学を2対1で破り、2年連続14度目の優勝を成し遂げた。

 

主将の一本で王座奪還

 環太平洋大は主将の一本で2冠を達成。今季掲げた「王座奪還」を有言実行した。

 

 初戦(2回戦)は日本体育大学6対1、3回戦では今年の全日本学生柔道優勝大会で優勝を争った明治国際医療大学を4対1で下した。準決勝は帝京大学を3対0で破り、決勝へとコマを進めた。

 

 対する東海大は3連覇中の女王。昨年は決勝で環太平洋大を1対0で下している。今大会は初戦(2回戦)の淑徳大学戦を5対0、3回戦の龍谷大学戦と準決勝の筑波大学戦を2対0と失点なく決勝まで勝ち上がってきた。

 

 迎えた決勝。先手を取ったのは環太平洋大だ。次鋒(57kg級)は荒川清楓(3年)が有効を奪われながらも、終盤に肩固めで抑え込み、逆転の一本勝ち。1点を先制した。

 

 3人が引き分けた後、副将(78kg超級)は椋木美希(4年)が登場した。5人制の全日本学生優勝大会では大将として優勝を決める一本を決めた椋木。対戦相手は東海大主将の杉村美寿希(4年)。本来は78kg級の選手だが、1階級上を任された。

 

 主将の意地を見せたのは、1分40秒あたりだ。杉村が鮮やかな払い腰で技ありを奪った。このまま試合時間終了まで逃げ切り、優勢勝ちとした。

 

 1対1ではあるものの、内容差(環太平洋大は一本、東海大は優勢勝ち)で環太平洋大は引き分けでも優勝が決まる。大将(63kg級)は主将の石岡来望(4年)が早々に上野明日香(2年)を寝技で抑え込む。本来は57kg級の上野は石岡の寝技から抜け出すことはできなかった。20秒が経過し、一本。この瞬間、環太平洋大の2冠が決まった。

 

 矢野智彦監督は優勝インタビューにこう答えた。
「石岡キャプテンのチームが優勝できホッとしています。荒川は大事な場面で抑え込み、いい仕事をしてくれた。1点差の勝負になると思っていました。とはいえ守ろうとすると、逆にやられるというふうに部員には言ってきました。最後まで気を抜かず相手チームより1%上回ったので勝ちに繋がった。選手たちは“王座奪還”というスローガンを掲げて2冠をもって王座奪還と言える」

 

名将が有終の美

 男子は18年続いた上水研一朗監督体制を有終の美で飾った。2008年に監督就任以降、団体戦の全国制覇は全日本学生優勝大会と合わせ24度目のタイトルだ。

 

 北海学園大学、駒澤大学、鹿屋体育大学、國學院大学を破り、順当に決勝に進んだ。相手は天理大。次鋒(60kg級)の似吹遙斗(2年)が優勢負けを喫し、先手を取られる苦しい展開となった。ポイントゲッターとして期待される五将(81kg級)の天野開斗(4年)、中将(100kg超級)の新井道大(3年)が引き分けた。

 

 三将(66kg級)戦は残り20秒を切ったところで試合が動いた。福田大和(4年)が天理の顕徳海利(3年)の内股をかわし、そこから押し込むようにして相手の背中を畳みに付けた。内股すかしで一本勝ち。内容差でリードを奪う。

 

 副将(73kg級)の木原慧登(2年)が引き分け。90kg級の齋五澤凌生(3年)と山村洸斗(3年)による大将戦で勝負の行方が決まる。ここで齋五澤がアグレッシブに攻めてくる山村に対し、返しの隅落としで有効。互いに技を繰り出し、両者に指導ゼロのまま4分の試合時間が終了した。優勢勝ちで逃げ切った東海大が2対1で競り勝った。


 上水監督は「最後しびれました。本当にいい試合だった。それがとても有り難かった」と振り返り、「勝ちたい気持ちが見えた。良いチームになった」と選手たちの成長を称えた。

 

BS11では11月1、2日に行われる「講道館杯全日本柔道体重別選手権大会」を2日(日)19時から放送予定です。ぜひご視聴ください。

 

■関連記事はこちら

環太平洋大学・矢野監督のインタビュー記事(2021年11月12日配信)
東海大学・上水監督のインタビュー記事(2017年6月20日配信)

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